メイドさんは食べるだけ 2 イブニングKC
著:前屋進
出版社:講談社
イギリスから日本にやってきたメイドの橘スズメ(たちばな すずめ)。
彼女は美味しい物に溢れる日本で、街の人々と接しながらのんびりと生活を続けています。
登場人物
惣菜屋の青年
仕事が丁寧。
タケノコの煮物、美味しそう。
公園の少女
お下げの少女。
メイド姿のスズメを見てお姫様だとテンションが上がる。
リコッタ
スズメの同僚
金髪でユルフワショートの和装メイド。
ツンデレ。
スズメに夏服を届ける為、来日した。
スキンヘッドで強面の男
スズメが暮らすアパートの住人
スキンヘッドにサングラス、髯を生やした男
見た目は怖いがツバメの為に床にダンボールを置いている。
あらすじ
惣菜屋らいおんで働く青年は近頃、開店直後に店を訪れる少女の事が気になっていた。
彼女はショーケースに並んだ惣菜を目を輝かせながら選ぶ。
今日のおすすめは自信作のたけのこの煮物。
心の中でその手順をおさらいし、青年が食べたくなってきたとホンワカしていると、メイドの少女は「あの」と青年に声を掛ける。
どうやら注文が決まったようだ。
彼女は迷いながら丁寧に品名を青年に告げる。
今回、煮物は選ばれなかったようだ。
青年が少し残念に思っていると、「あと」と満面の笑みで「この煮物もきれいなのでください」と告げた。
その言葉に青年は微笑みながら「はい」と返す。
少女は財布からお金を取り出す。
その所作さえもがとても綺麗で、青年は背筋が伸びると共にまるで自分が何処かのお屋敷にいるような錯覚に陥るのだった。
感想
今回はお惣菜屋さんのたけのこの煮物から始まり、レトルトカレー、塩ゆでそら豆、お皿ときゅうりの浅漬け、玉子ボーロ、熱中症とスポーツドリンク、和風メイドと夏服とクッキー、あんパンと牛乳+強面おじさんとツバメ、雨の日とレモネード、深夜のフライドチキン等が収録されました。
その中でも印象に残ったのはカレーのお話でした。
香りというのは食事する上で重要だと思います。
街を歩いていて匂いに釣られお店に入ってしまった経験は、誰しもあるのではないでしょうか。
作中に登場したカレーは言わずもがな、鰻の焼ける匂い、焼き肉屋さんの匂い、お蕎麦屋さんやうどん屋さんから香る出汁の匂い等々。
昔、ワインバーで匂いのきついチーズを食べた事があります。
最初はその匂いで躊躇していましたが、ワインとパン、そしてトロトロのチーズの組み合わせが完璧で、一瞬で大好物になってしまいました。
それ以来、最初は臭いと思っていた匂いが、逆に美味しい匂いに変わってしまいました。
くさやは食べた事はありませんが、世にある臭い食べ物を食べる人達もそんな感じなのかもしれません。
……匂いの話で全く作品に関係ない事を書いてしまいました。
えと、今回もほのぼのしていて、読んでいてとてもホッコリしました。
あっ、あとうどん屋さんで誰かがカレーうどんを注文してると、つい食べたくなってしまいますよね。
カレーはやっぱり偉大だなぁ……。
まとめ
新たに和服メイドのリコッタが加わり、作品は華やかさを増した様に感じます。
次回はどんな物を食べるのか、今から楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
作者の前屋進さんのTwitterはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。