外科医エリーゼ 7 フロースコミック
漫画:mini
原作:yuin
出版社:KADOKAWA
共和国軍の司令官、ルイが行おうとした総攻撃をエリーゼは前世の記憶から策略だと見抜き進言。
その進言を自身も違和感を感じていた事で受け入れた帝国軍司令官のリンデンは、ルイの作戦を利用し包囲戦を展開。
その事でルイは銃弾を受け顔を負傷、退却を余儀なくされた。
後日、作戦の失敗にエリーゼが関わっていたと報告を受けたルイは、エリーゼへの復讐心をさらに滾らせるのだった。
登場人物
マックとジャック
リンデンの弟、ミハエルの部下
大自然を流れる気の力を利用し戦うオーラナイト。
共和国軍に捕らわれ、捕虜交換で帝国軍へと戻った。
捕虜として囚われていた間、ルイの指示でムーア人によって世話をされる。
ジェイ
エリーゼの下で看護師として働く少女
黒髪でエメラルドの瞳の女の子。
体調を崩したミハエルの治療を申し出る。
東方に冒険に出掛け、その冒険が舞台化されているミハエルのファンの一人。
ピエール
共和国軍中尉
プラチナブロンドで金色の目の青年。
ルイが仕掛けた策謀の犠牲となる。
あらすじ
前世の記憶を用い、共和国軍司令官ルイ・ニコラスの作戦を阻害したエリーゼ。
そのエリーゼに復讐心を滾らせるルイは、なりふり構わない手段に出る。
その第一手として彼は、捕らえていた捕虜の交換を行った。
交換された捕虜はミハエルの部下であるオーラナイトの二人。
マックとジャック。
ミハエルは二人をみっともないと揶揄いながら迎え入れ、滞在中の都市プラバに戻った。
後日、ミハエルは風邪を引いたとエリーゼの下を訪れる。
一般人とは比べ物にならない程の体力を持つ、オーラナイトのミハエルが風邪?
何が引っ掛かるモノを感じながら診察してみると、ミハエルは39度3分もの高熱を出していた。
エリーゼはすぐに入院する様にミハエルに告げ、その看護には彼のファンである看護師のジェイが当たる事となった。
その翌日、今度はジェイが高熱を出す。
レントゲンを撮り調べるも、肺に異常は見つからなかった。
その診察の最中ジェイは吐血。
エリーゼは原因を調べるべくジェイの血小板の数値を調べる。
結果は通常の十分の一、1.5万まで数値は下がっていた。
その後、病院には急性吐血患者が三名運び込まれる。
その状況からエリーゼの脳裏にある可能性が浮かぶ。
ウイルス性出血熱。
エリーゼがその正体に辿り着くより早く、帝国軍の中で病は拡散していった。
感想
今回はルイが行った非人道的な作戦に端を発した、帝国軍内における伝染病の流行とその顛末がメインで描かれました。
戦争において敵を効率的に倒す事は、司令官としては一番に考える事でしょう。
しかし、戦争の中にも守るべきルールがあるように思います。
後々、多くの人々に悪影響を与える様な手段、非人道的な兵器などは多くの国が使う事を禁じています。
それは、使えば相手も同様の手段で報復し、戦いはより非道なモノへとエスカレートしていくからではないかと思います。
今回、ルイは致死率80%という伝染病を兵器として使い、帝国側に被害をもたらしました。
エピソードを読んでいて、やはり戦争は嫌だなぁと改めて思いました。
まとめ
今回のラスト、ルイの策略でも主力の抜けた帝国軍の拠点、プラバにルイ率いる共和国軍が攻撃を行いました。
執拗にエリーゼを狙うルイ。エリーゼは病院の仲間を守る為、どんな方法を取るのか、続きが気になります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。