パリピ孔明 4 ヤンマガKC
原作:四葉タト
漫画:小川亮
出版社:講談社
企画の締め切りが迫る中、ストリートで七海(ななみ)と出会った事でオリジナリティを得た英子(えいこ)の歌は更に深みを増しました。
ですが英子を成長させる切っ掛けとなった七海は、企画に参加している覆面アイドルグループAZALEA(アザリエ)のセンター七海でした。
登場人物
唐沢(からさわ)
七海(ななみ)の所属するアイドルグループAZALEA(アザリエ)のプロデューサー
過激なコスチュームや金を掛けたプロモーションでAZALEAを売る事だけに力を注いでいる。
そこにメンバーの主張は反映されない。
二葉(ふたば)
AZALEAのドラマー
セミロングのそばかす女子。
AZALEAは元々はアイドルでは無く正統派なロックバンドだった為、ドラマーとして腕はかなり高い。
一夏(いちか)
AZALEAのギタリスト
ベリーショートの女の子。
彼女もギタリストとして一流。
若月みちる(わかつき みちる)
ジャズユニット「若月兄妹」の一人
作曲家若月幸三(わかつき こうぞう)の次女。
ユルフワパーマの背の高い女性。
若月兄妹は長男の巧(たくみ)、長女の燈火(とうか)、次女のみちるで構成されたジャズユニット。
若月兄妹はそれぞれがプレイヤーとして優秀で、作曲、DJをこなす。
だが兄妹の仲は悪いようだ。
あらすじ
サマーソニアに出演する為の条件10万イイネを達成する策。
それは売り出し中の人気アイドルグループ「AZALEA(アザリエ)」の拡散すれば100人に100万円が当たるゲリラライブに便乗する物だった。
AZALEAがライブをする直前に109前にトラックで乗りつけ、AZALEAの曲を英子に歌わせる。
しかしAZALEAのプロデューサー、唐沢はそんな孔明の策に動じる事なく小細工を蹴散らせとAZALEAを109前に送り込んだ。
覆面をして口パクで踊るAZALEAに孔明はKABEのラップで対抗。
煽りまっくたKABEのラップで集まった人々はその殆どがアンチに変わった。
孔明はブーイングの嵐の中、英子のオリジナル新曲「DERAMER」をぶつけようとする。
だがKABEが煽りすぎた為、歌えるような状況では無くなっていた。
その状態を変えたのはAZALEAのセンター七海の「静かにしてくれる」の一言だった。
英子は七海の言葉に感謝しつつ、思いの丈を彼女にぶつける様に心を込めて歌を歌った。
英子の歌に全て喰われる。プロデューサーの唐沢が焦る中、英子の歌はAZALEAのファンを魅了しただけでなく、歌を聞いたAZALEAメンバー七海、二葉、一夏にも音楽を始めた頃、純粋に夢を追っていた日々の事を思い出させていた。
感想
英子の歌で自分達の夢を思い出したAZALEAのメンバー、七海、二葉、一夏。
彼女達は元はロックバンドとして始まっていました。
それを売れる為にプロデューサーの唐沢の言葉に従い、仮面を付け、過激な衣装を纏い、口パクで歌い踊っていました。
英子の歌で夢を思い出し、ベース、ドラム、ギターのスリーピースバンドとして演奏をしたAZALEA、その事でアイドルファンは去りましたが彼女達はロックファンを新たに獲得した様でした。
AZALEAに夢を思い出させた英子、そして解放された様に思い切り演奏し歌ったAZALEA、どちらも最高にカッコよかったです。
まとめ
この巻の終盤、サマーソニアの為にあと四曲必要になった英子。
キドはスケジュールが一杯である為、孔明はジャズユニット「若月兄妹」に曲を依頼していたのですが……。
次回もどうなるのか楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
漫画担当の小川亮さんのツイッターはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。