漫画

カワセミさんの釣りごはん 第三巻 あらすじ・感想

投稿日:2021年1月16日 更新日:

パエリア
カワセミさんの釣りごはん 3 アクションコミックス

著:匡乃下キヨマサ
出版社:双葉社

大勢でワイワイするのが苦手なミサゴ、ずっとボッチだったカワセミ。
ハネジロやクロコとも友人になった二人ですが、やはり大勢はまだ苦手らしく今回、彼女達は二人だけで釣りに出かけました。

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冒頭あらすじ

二人が今回狙うのはヤマメの中でも銀化(パーマーク等、特有の体色が薄くなり銀色になった物。ヤマメは銀化して降海した物をサクラマスと呼ぶ)して海に下りなかった物。

銀毛ヤマメ、偽銀毛、本流ヤマメと呼ばれる物だ。

ミサゴとカワセミは道の駅で食材を購入し、おやつをつまんで渓流へと向かった。
舗装されていない道を進み辿り着いたのは、雨が降って川が増水し魚が残されるという、いつもの場所から少し入り込んだ場所だった。

そこには情報通りヤマメが泳いでおり、お目当ての銀毛ヤマメも見る事が出来た。

早速、準備を始めた二人。
今回の餌は虫が苦手なカワセミの強い主張でイクラを使う事になった。
その餌のイクラの瓶を置いた横、カワセミの足元を大きな山ミミズが張這っていた。

それに怯えたカワセミは体操選手並みの動きで、その場から飛び退る。

「やっ、山に火を放って皆殺しにしよう」

物騒な事を言ったカワセミにミサゴは荒い部分が出ていると指摘する。
ハネジロやクロコの前では猫を被っていたが、ミサゴの前だと地が出てしまうようだ。

赤面したカワセミにミサゴは、私にはそのままでいいからなと言って、イクラを餌に釣りを始めた。

しかし、イクラでは狙いの銀毛ヤマメは食いつかない。
どうしても釣りたいミサゴは、カワセミの阿鼻叫喚が響く中、山ミミズを解体しそれを餌に銀毛ヤマメに挑むのだった。

感想

今回は冒頭の銀毛ヤマメの他、魚取家三兄妹とカワセミの四人によるコテージキャンプと釣りの様子が描かれました。

料理も銀毛ヤマメはアヒージョ、キャンプでは釣り上げたニジマスを使ったパエリアにグラタンと最初の塩焼きから料理の幅もドンドン広がって来ました。

また、今回はミサゴの過去もほんの少し描かれました。
大人数が苦手な彼女は、恐らく中学時代だと思うのですが、学校行事のキャンプでの花火が何が楽しいのか分からない様でした。

学校という無理矢理集められた集団。
そこでは確かに自分を曲げなければ、友人関係を作る事は難しい様に思います。
合う人、合わない人がいる中で迎合し自分を殺して生きるのが、ミサゴには無理だったのでしょう。

彼女の気持ちは何となく分かります。
気の置けない友人同士での飲みと、半強制の会社の飲みでは楽しさが全く違う筈です。

ミサゴもそんな風に思い、自分に正直だっただけなのかなと、読んでいて思いました。

そんなミサゴもカワセミとする花火は楽しかった様です。
なんだか、ホッコリしました。

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まとめ

二巻の予告は肉でしたが、今回読んでいてようやく気付いたのですが、あの予告、嘘なんですね……。

未定って書いてあるし嘘って訳では無いですが、漠然と肉なんだろうなと思っていました。
畜生!まんまと騙されたよ!

あっ、次回はいつも皺のよってるクロコの眉が、真っすぐになるそうです。
次も楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こちらの作品は月刊アクションの公式サイトで第一話が無料で閲覧いただけます。
作者の匡乃下キヨマサさんのTwitterはこちら

※イメージはPixabayのQuidec Pachecoによる画像です。
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