放課後ていぼう日誌 2 ヤングチャンピオン・コミックス
著:小坂泰之
出版社:秋田書店
ていぼう部に入部した陽渚(ひな)は釣り上げた魚や餌は苦手なものの、料理された魚の美味しさに感動し、この巻では自ら釣りに出かける様になっていました。
アジゴの唐揚げ美味しそうです。
登場人物
小谷さやか(こたに さやか)
ていぼう部顧問
生徒に人気の養護教諭。
普段は穏やかで頼りがいのある人物。
ビールに目が無く、ていぼう部には酒の肴をねだりに来る。
赤井(あかい)
釣り具や「たこひげや」の店長
ツルツルの頭に口髭の陽気な老人。
店のたこをモチーフにしたイラストは彼にそっくり。
陽渚の両親
父親は恐らく物書き(詳細は不明だが在宅ワーク)的な何か、母親は専業主婦。
二人とも陽渚が持ち帰る釣果で魚料理にハマった模様。
あらすじ
見事、マゴチを釣り上げた陽渚。
さばくのは大野がやってくれるようだが、黒岩はシメるのは陽渚がやるべきだと彼女にマゴチの止めをやらせる。
ていぼう部のモットーは釣った魚は食べるだ。
釣れた魚は釣った者が責任を持って処理しなくてはいけない。
陽渚は怯えながらも、マゴチをシメ、大野がさばいたそれを美味しくいただいた。
食事も終わり片付けをやっている最中、黒岩は陽渚が帽子もウェアも持っていない事に気付いた。
熱中症対策に帽子は必須だし、ウェアは風雨に加え波しぶきを避ける為にも何かと重宝する。
黒岩のおすすめは実用性を重視したヤッケだったが、陽菜と夏海はオヤジくさいと却下された。
大野が女性向けのウェアを扱っている店を知っているというので、一行は翌日その店に向かう事にした。
電車に乗り小旅行気分で四人は大型の釣具店を訪れた。
陽渚と夏海は店舗の二階で女性用のウェアを試着する。
どれも可愛く目移りするが、値段を確認して陽渚はショックを受けた。
軍資金は一万円。手に取ったウェアは二万五千円。
とてもじゃないが買える値段ではない。
他の物も確認するが、どれも予算をオーバーしていた。
ここぞとばかりに黒岩はヤッケを薦めてきたが、陽菜としてはそれは避けたい。
掘り出し物を探し店内を物色するうち、陽菜は水玉のウェアを見つけた。
値段は定価一万八千円、五十%OFFになっていたので九千円だ。
陽渚は黒沼が選んでくれた帽子も欲しかったが、夏海たち後押しで思い切ってウェアを購入する事にした。
その帰り道、夕暮れの電車の中で夏海が店の袋を陽渚に手渡す。
「開けてみ?」
夏海に促され取り出した物は、黒岩が選び陽渚も気に入っていた帽子だった。
夏海、黒岩、大野の三人からのプレゼント。
言いだしっぺは夏海らしい。
恐縮しつつも、仲間たちからのプレゼントは初めてだと陽渚は心に暖かい物が広がるのを感じていた。しかし。
「恩売っといて、部活辞めにくくしようとか思ってないから」
笑顔で肩を叩いた夏海の一言で、陽菜の心は一瞬で冷めたのだった。
感想
今回は陽渚の帽子とウェア、潮干狩り、アジゴの下処理、サビキ釣りの道具、ブラクリ釣り(穴釣り)、イカ釣り等が収録されました。
潮干狩りは子供の頃、何度か行った事があります。
バケツ一杯取った様に思うのですが、味については全く覚えていません。
やっぱり、幼い時は魚介類よりお肉だったからかも……。
今なら酒蒸しでもバター焼きでも、どっちも喜んで食いつくと思うんですが。
まとめ
昔、ツイートで主婦の方が晩御飯のオカズにサビキで釣ったアジを使ってると呟いているのを見た事があります。
その方は海の近くにお住まいの様でふらりと竿を持って出かけ、必用な分釣ったら家に帰り調理してたみたい。
なにそれ素敵ってなって、正直、羨ましかったです。
……これは作品の感想じゃないな、私が今、食べたいものだ!
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
こちらの作品は秋田書店公式サイトで第一話が無料で閲覧いただけます。
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