愛しの国玉 2 シルフコミックス
著:アッチあい
出版社:KADOKAWA
兄の進(すすむ)の代わりに猫の国玉(くにたま)と結婚した大学生の日野真(ひの まこと)。
最初は人間になる契約の事で国玉が消えるのではと結婚を申し出た真でしたが、国玉と暮らすうちその愛らしさに本当に好きになってしまった様で……。
登場人物
野々原栞(ののはら しおり)
真の大学の友人
ポニーテールの快活な女性。
安藤(あんどう)
真の大学の友人
サングラスを掛けたきざな青年。
偶然、国玉の秘密を知ってしまうが周囲に言う事無く、胸の内に秘め真を応援する。
柴健太郎(しば けんたろう)
真の友人
童顔で元気で明るい青年。
真とは高校時代から友人関係。
あらすじ
国玉との生活も落ち着き、休んでいた大学に通う事にした真。
国玉はそんな真を驚かそうと、家を出た真を追う形で部屋を抜けだす。
途中までは真に気付かれる事無く後を追えた国玉だったが、信号に阻まれ、それを待つ間に真はバスに乗ってしまう。
国玉はそれに気付かず、住宅街に迷い込み迷子になってしまった。
自分が何処にいるのか、真が何処に行ったのか分からず不安に苛まれ国玉は泣きながら街を歩いた。
そんな国玉に自転車に乗った女性が声を掛ける。
国玉を迷子だと思った彼女は優しく語り掛けた。
要領を得ない国玉の言葉から、国玉が真の知り合いだと知った女性はなぁんだと笑みを見せた。
彼女の名は野々原栞、真と同じ大学に通う彼の友人だった。
感想
今回は冒頭の国玉が大学に行くお話の他、国玉に異常な執着を見せる隣人の樹本(眼鏡リーマン)、同じく隣人で真の事を気にしている黒川(社会人女性、黒い)、そして遊園地でのデートとプレゼント等が描かれました。
真実の愛を得られれば完全に人間になれるという契約。
作中、描かれた様に真は国玉にそれを抱いている様ですが、国玉は依然として自分を助けてくれた進(実は助けたのは真)に想いを残している様です。
その事がネックとなり、国玉の方が真を愛しいと思っていながらも百パーセント、彼を愛する事が出来ていない様でした。
作品を読んでいると国玉が見せる猫らしさと、女の子的な可愛さ、そして幼児に対する可愛さが混合されなんというか、気持ちが可愛い×可愛い×可愛いで不思議な気持ちになります。
まとめ
巻末の次回予告では国玉は、命の恩人だと思っている進といよいよ出会う様です。
国玉の誤解は解けるのか、読むのが今から楽しみです。
この作品はComicWalkerにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。