片田舎のおっさん、剣聖になる ~ただの田舎剣術師範だったのに、大成した弟子たちが俺を放ってくれない件~ コミカライズ版 第二巻 ヤングチャンピオン・コミックス
原作:佐賀埼しげる・鍋島テツヒロ(SQEXノベル/スクウェア・エニックス刊)
漫画:乍藤和樹
出版社:秋田書店
かつての弟子、王国直属の騎士団、リベリオ騎士団団長のアリューシアからの依頼で騎士団の特別指南役となった片田舎で剣術道場を営むおっさん、ベリル・ガーデナント。
彼の実力を疑う騎士団副団長、ヘンブリッツと手合わせし騎士団員に認められた彼の前に、魔法で作られた炎の人形が現れ……。
登場人物
ルーシー・ダイヤモンド
魔法師団師団長
ベレー帽にロングヘアーの少女。
魔法により年齢を若返らせている。
大陸のあらゆる魔法に精通している、国に魔法兵器認定された魔術師。
教え子フィッセルの剣の師匠であるベリルに興味を抱く。
ニダス
レべリス支部ギルドマスター
右の額から右目にかけて傷を持つ赤髪短髪で髭のおじさん。
メイゲン
ニダスの補佐役
黒髪モノクルの目つきの鋭い痩せた男。
彼もヘンブリッツと同じく、ベリルの実力に疑いを持っている。
ポルタ
ブロンズランクの冒険者
ツンツン頭の少年。
駆け出しの戦士
ニドリー
ブロンズランクの冒険者
ショートボブで糸目の少女
駆け出しの戦士
サリカッツ
シルバーランクの冒険者
ジト目で黒フードにマスクの男
ポルタ、ニドリー、サリカッツの三人パーティーの索敵役(シーカー)
相思相愛だが進展しないポルタとニドリーを温かく見守る。
異形の灰陽(ゼノ・グレイブル)
特別討伐指定グリフォン
討伐が困難もしくは不可能とされた個体には名がつけられる。
その生物ではなく災害と判断された個体の一つ。
あらすじ
ベリルの前に現れた炎の人形。
剣の攻撃に手ごたえを感じなかったベリルは、弟子であるフィッセルの
“魔法を遠くに飛ばすのは効率が悪い。疲れるのに威力はほどほど”
という言葉を思い出し、近くに術者がいるだろうと見晴らしのいい広場まで相手をおびき寄せる事にした。
街の一角、隠れる場所の無い円形の広場の中央でベリルは術者を待ち受ける。
そこに現れたのは炎の人形を従えた年端も行かない少女だった。
その事に戸惑いを覚えるが、そんなベリルに少女は憤慨。
どうやら見た目通りの年齢ではないようだ。
話してみればヘンブリッツも知っているらしい、その少女はベリルの命をもらい受けると宣言。
その宣言に違和感を覚えたベリルだったが、彼女の右腕に元弟子のフィッセルが作った腕輪が光っているのを見たことで、本気になるのだった。
感想
今回はベリルを試すため、彼に襲撃を仕掛けたルーシーのエピソードから始まり、冒険者ギルドで元弟子であり現在はブラックランク(ギルドの最上位)の冒険者であるスレナと対戦、新人冒険者ポルタ達に同行しダンジョン探索、特別討伐指定グリフォン、ゼノ・グレイブルと交戦などが描かれました。
筋力では騎士ヘンブリッツ、スタミナでは冒険者スレナに劣るベリルですが、その見切りの技で二人を下し騎士団、冒険者ギルドと徐々に実力を認められつつあるようです。
ただ、それだけの実力を示してみせても、この巻でもベリルは自分の実力に自信が持てない様子。
ルーシーの推測では誰かを守れなかった事が、その原因ではないかというものでした。
誰かを守れなかった事、それが皮肉にもベリルを剣術に打ち込ませ強くしたのでは、エピソードを読んでいてそんな事を思いました。
まとめ
この巻の終盤、ベリルは強力なネームドモンスターと一対一で戦うことになります。
そのモンスター、ゼノ・グレイブルとの闘いの行方は。
次も読むのが楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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