トシサン ~都市伝説特殊捜査本部第三課~ 1 イブニングKC
著:木村大介
出版社:講談社
都市伝説による被害を捜査・検証・解明する警察内の部署、都市伝説特殊捜査本部第三課の活躍をコミカルに描いた作品です。
登場人物
宮園希美(みやぞの のぞみ)
三課に配属された婦警
黒髪で明るい雰囲気の女性。
オカルトマニアだが、怖がりで実際に試した事は無い。
死郎都市(しろう とし)
三課を主導する警部
鋭い目つきのドライな青年。
実は都市伝説となっている絶対に死なない男。
各話あらすじ
ひとりかくれんぼ
都市伝説特殊捜査本部第三課に配属された宮園希美。
彼女は配属初日、三課の上司と共に都市伝説の解明の為、上司の住む警察の寮を訪れる。
一人部屋に入った上司はひとりかくれんぼの手順を試し、検証するつもりらしい。
希美は何かあった時の保険で、彼の部屋の外で待機する事になった。
異界エレベーター
ネットの掲示板に書き込まれた噂、異界へ行く方法を調べていた死郎。
彼はオカルトマニアの希美の情報で、そんな人が消えるエレベーターが実在している事を知る。
都市伝説を捜査・検証・解明する事が仕事の三課の二人は、実際に人が消えたというそのマンションへ早速向かうのだった。
死神が見える男
希美が見つけた都市伝説「死神が見える男」。
まさにその名の示す通り、人に付いた死神を見てその人物の死を言い当てる男らしい。
死郎と希美は男の能力を検証する為、彼が働く複合型介護施設「いやされ荘」へと足を運んだ。
乗ったら死ぬバス
ネットの掲示板に共に死んでくれる人を募集する書き込みをすると、ある数字がレスとして書き込まれる。
一見、意味不明なそれはバスの時刻表を表しているという。
死郎と希美は伝説の検証の為、深夜の山中のトンネルへと向かう。
そして時刻表の時間通りに二人の前に一台のバスが停車した。
感想
登場人物紹介でネタバレしましたが、主人公の一人、死郎都市は何をされても絶対に死ぬ事はありません。
その為、どのような怪異現象が起きたとしても読者として安心して見ていられます。
その死なない男、死郎がオカルトマニアの希美と共に都市伝説に体当たりで挑んでいくといった内容となっています。
作品的には実際に怪現象が原因の場合と、それに見立てて人間が行っている場合が複合した感じで展開されます。
作中、死郎は頭に包丁を突き立てられても死ななかったので、怪現象ありきで作品は作られていくみたいです。
都市伝説好きなので長く続いて欲しい作品です。
まとめ
犯人が人間の場合、まったく死なない死郎に犯人の方が驚愕していたのが、コントめいて面白かったです。
まぁ人間じゃ無くても驚きそうですが……。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。