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ゴブリンスレイヤー 第九巻 冒頭部分あらすじ・感想・印象に残ったもの

投稿日:2018年12月31日 更新日:

兎
ゴブリンスレイヤー9

著:蝸牛くも
画:神無月登
出版社: SBクリエイティブ GA文庫

牛飼娘と共に食料不足の村に、配達に出かけたゴブリンスレイヤーはゴブリンたちに襲われる。
一方女神官たちは、見習聖女の宣託を手助けするため、雪山を目指す。

雪の舞う中、それぞれの戦いが始まった。

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冒頭部分 あらすじ

雪の中、どす黒いものが散る。
叫びを上げたゴブリンは、やがて活動を止めそれを雪が覆い隠していく。
薄汚れた皮鎧を身につけ、安っぽい鉄兜を被った戦士は、赤毛の少女に声をかける。

互いを気遣い雪の中を急ぐ。
彼らがいるのは、かつて村だった場所だった

ゴブリンスレイヤーと牛飼娘は、食料難に陥った村に配達のため馬車で向かっていた。
彼は配達に当たり、一党に声をかけるか迷ったが、個人的な要件でもあるため、それを見送った。

雪の舞う中、村への道中をゴブリンが襲う。

咄嗟に牛飼娘を庇い、馬車から離れる。
馬には悪いがゴブリンを足止めするため、囮になってもらうしかない。
馬を心配する牛飼娘を連れて、雪の中を走る。

ゴブリンを引き連れて、街に向かう訳にはいかない。
近くに廃村があったことを思い出したゴブリンスレイヤーは、廃村に向けて足を進めた。

ギルドで妖精射手が、テーブルに突っ伏している。
雪の夜、暇を持て余しているのだ。
同じく飲んでいた重戦士は酔い潰れた女騎士をつれて、部屋に引き上げるようだ。

妖精射手が女神官に卓上演習でもすると声をかける。
しかし、メンバーの受付嬢はすでに帰途に着いている。

蜥蜴僧侶が本物の冒険はどうですかなと、提案するがメンバー唯一の前衛職であるゴブリンスレイヤーが不在では、それも心もとない。
女神官が槍使い達に話しかけていると、新米戦士が声をかけてきた。

話を聞くと、等級が上がったらしい。それに伴い、見習聖女が神殿で宣託をうけた。
内容は北の頂きに至れというものだった。
彼らは街で害獣退治しかしていなかったため、雪山に対する知識に欠けていた。

そこで、女神官たちにアドバイスを求めたようだ。
女神官は彼らを手助けしたいと言い、妖精射手もそれに乗った。
鉱人道士が別に構わんが、報酬はと問うと、横で聞いていた魔女が手に入れたものを分ければと言い添えてくれた。

話は決まり、明日雪が小降りになったら出発する運びとなった。

廃村のあばら家で、ゴブリンスレイヤーと牛飼娘は息をひそめていた。
ゴブリンからの恐怖で、下半身を濡らしてしまった牛飼娘に凍傷になる前に拭いておけと言いながら、室内を漁る。

彼女が笑わないのと聞いてくるので、それを否定する。
排泄は体が生きようと、重しを捨てる行為だと学んだと答える。

心はどうあれ、体は生きようとしているのだと答え、彼女が逃げる際無くしてしまった外套の代わりにと、見つけた虫食いのだらけの毛布を渡す。

その後土間を掘り、埋められていた保存食を見つける。
カビの生えた干し肉の表面を削ぎ、牛飼娘に渡す。

牛飼娘に強壮の水薬を渡し、二人で分け合って飲んだ。
ゴブリンスレイヤーが外を伺い、牛飼娘が彼にもたれ眠りかけた時、衝撃をこもった轟音が響いた。

牛飼娘は小さく悲鳴をあげ、ゴブリンスレイヤーの視線の先を見る。
そこには青黒い巨体が、戦槌を持って立っていた。

何あれと問う牛飼娘に、ゴブリンスレイヤーが答える。

「ゴブリンではないようだ」

印象に残ったもの

・女神官の成長
ゴブリンスレイヤーの薫陶の賜物か、女神官がとてもたくましいです。
ゴブリンスレイヤーがいない間の采配は、考え方がよく似ており冒険を重ねた年月を感じさせます。

・師匠の圃人
今回、ゴブリンスレイヤーの師匠である圃人の老人が、牧場を訪ねてきます。
いつか、彼と再会した際のゴブリンスレイヤーを見てみたいです。

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感想

今回の舞台は雪の廃村と冬山です。

ゴブリンスレイヤーは牛飼娘を守りながら孤軍奮闘します。
また女神官たちは見習聖女の宣託を手助けするため、雪山に向かいました。

ゴブリンスレイヤーは戦闘要員ではない、牛飼娘を連れて、オーガ(ゴブリンスレイヤーは名前を覚えていない)に立ち向かいます。
女神官たちは、雪山で雪男を従える氷の魔女と対峙します。

雪男(サスカッチ)というと、どうしてもヴァンパイアのキャラを連想してしまい、コミカルなイメージを想像してしまいます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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