小説 小説長編

イーシャの舟 冒頭部分あらすじ・感想

投稿日:2019年7月2日 更新日:

ヨット模型イーシャの舟 ソノラマ文庫
作:岩本隆雄
出版社:朝日ソノラマ

星虫に繋がる進化計画の始まりを描いた作品です。
気は優しくて力持ちを体現する主人公、宮脇年輝と、彼に憑りついた天邪鬼イーシャの物語です。

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冒頭部分 あらすじ

宮脇年輝は「入らずの山」と呼ばれる天邪鬼伝説が残る山の道路でポルシェが脱輪し立往生している美女、加賀山和美を助けた。

俊樹は脱輪したポルシェをジャッキも使わず持ち上げ道路に戻す。
信じられない力だが彼は身長は二メートルを超え、プロレスラーに間違われる程ガタイがいい。

和美はこの人ならと、落としたノートパソコンを取りに行って欲しいと年輝に頼んだ。
怯えた様子の彼女にそれぐらいならと年輝は和美がパソコンを落としたと言う場所に向かう。

和美が示したのは産業廃棄物処理場の建設予定地にある小さな池だった。

年輝は池に近づくにつれ周囲の様子がおかしい事に気付く。
パワーショベルが逆立ちしている。
事故かと思うが一体どんな事故を起こせばこんな状態になる?

不審に思った年輝の耳に奇怪な声が聞こえた。
鳥の声のようだがと年輝は思わず足元の大きな石を拾っていた。

石を抱えて池に近づくとパソコンはすぐ見つかった。
しかし年輝の目はパソコンではなく、その横にある岩の上に釘付けになった。

岩の上には真っ白で大きな、歪な形の椀の様な物が二つ転がっている。
椀の中には卵の白身のような粘性の液体が残っていた。
年輝にはそれが何かの卵の様に感じられた。

椀を観察していると背後に何かの気配を感じた。
咄嗟に振り返るが何もいない。

と、背後に再度背後に気配を感じる。
素早く振り返るが生き物の姿は無い。

正体不明の気配に何なんだ!と叫び、抱えた石を池に投げ込んだ。
投げ込んだ石が大きな水柱と水音を立てる。

「キャハハハハハッ」

その様子に反応したのか、赤子の様な笑い声が闇の中に響いた。

感想

星虫シリーズ。
ソノラマ文庫では三冊目に発売された作品です。
シリーズ三冊の中でこのイーシャの舟が一番好きな作品です。
イラストを手掛けた草彅琢仁さんの絵と合わさって、とても優しく美しい世界を構築しています。

年輝が池で出会った生き物。
イーシャと名付けたアマノジャク(年輝は当初イーシャを妖怪だと思っていました)は最初は手の付けられないいたずらっ子ですが、どんどん可愛く健気なります。

そんなイーシャの姿にページをめくる手が止められなくなります。

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まとめ

このお話は、ソノラマ文庫から刊行された星虫シリーズの第三作目に当たります。

亨や和美、そして純等、シリーズに登場するキャラクター達も登場しプロジェクトの重要なファクターとなる、宇宙船の謎が明らかになっていきます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのFree-Photosによる画像です。
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