君は放課後インソムニア 3 ビッグコミック
著:オジロマコト
出版社:小学館
天文部として卒業生の白丸に教えを請いつつ活動を始めた丸太(がんた)と伊咲(いさき)。
臨海学校を経て季節は夏、天文部の活動実績を残す為、当初から予定していた流星群の観測会の準備を始めます。
登場人物
穴水(あなみず)
伊咲の友人
黒髪ショートのソフトボール部員。
球威はあるがコントロールに難を抱えている。
体育会系イケメン女子。
あらすじ
臨海学校の夜、眠れずテントを抜けだした丸太が撮った、波が残した水面に映った星の写真は風によって失敗に終わった。
写真を見た白丸(しろまる)は星空は良く撮れているとフォローを入れ、自然が相手だ思い通りにはいかないと彼を励ました。
後日、丸太は生徒会に所属している友人受川のバイト先に、観測会の相談に向かう。
彼を待つ間、丸太は臨海学校の時に撮った写真に目を通す。
その中の一枚、夜明けの空と海をバックに伊咲を撮った写真に丸太は思わず見入ってしまった。
それを受川に見られてしまい、自分が伊咲の写真を見ていた事を受川経由で伊咲に知られてしまう。
そんな事がありつつ相談を終え受川のバイト先を後にした二人。
写真を見せてという伊咲に、丸太は公園でパソコンに取り込んだ彼女の写真を見せた。
自分の写った写真を見た伊咲は「なんかテレるね」と頬を染めた。
その後、夏休みの合宿予定を二人ははしゃぎながら相談した。
その帰り道、別れ際に伊咲は言う。
「わたしの事も撮ってね」
「えっ。あ……うん!!」
「わたしを残してね」
そう言って去って行く伊咲を丸太は何も言えず見送った。
感想
今回は流星群観測会の準備、ビラ配りと花火大会、伊咲の不眠の理由、一人だけに向けたラジオ等が描かれました。
彼女の不眠の理由は心臓の事が原因でした。
作中、彼女自身の言葉で完治した事は告げられましたが、常に鼓動する物が突然止まるかもしれないと怯えつつ生きるのは確かに不安だと思います。
以前、寝不足が続いた時、不整脈が頻発した事があります。
診断の結果、問題無いと言われましたが、鼓動が止まり胸がキュッと締め付けられる様な感覚は今思い出しても少し怖いです。
次に脈打つ事は無いのでは、そんな不安を抱え生きるのは怖いよなぁと今回読んでいて強く感じました。
まとめ
伊咲自身は医者に運動する事を勧められたと言っていましたが、エピソードを読んでから彼女が走ったりする場面を見ると少し不安になります。
物語が今後どう展開するのかは分かりませんが、二人には幸せな未来を望みます。
この作品は、小学館公式サイトで一部無料でお読みいただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。