雪女と蟹を食う 7 ヤンマガKC
著:Gino0808
出版社:講談社
札幌のニュークラブの女性、マリアと別れた北は彩女と再会し旭川を北上。
目的地である稚内を目指します。
登場人物
雪淵一騎(ゆきぶち いっき)/雪枝一紀
彩女の夫
小説家。
彩女を愛していると同時に強く恐れている。
あらすじ
自分と離れマリアの下で過ごしていた北を、彩女は何事も無かったかの様に受け入れた。
以前と変わらず恋人の様な雰囲気で旅を続ける北と彩女。
だが北の中には死を求めている彩女を止めたい気持ちが渦巻いていた。
しかし死のうとしている人間をどうやって止めればいいのか、答えが出ないまま旅は続き、二人は目的地である稚内へと辿り着いた。
その稚内のホテルで見た一片の詞が北の心を打ちのめす。
鳥は飛ばねばならぬ
人は生きねばならぬ
その坂村真民の書いた詩は、絶望を抱えながらも生を望む自分の心を見透かしているように今の北には感じられた。
感想
旅の目的地である稚内に辿り着いた北と彩女。
今回はずっと謎だった彩女の目的、そして彼女の夫である雪枝一紀が何故、彩女から離れようとしていたのかが描かれました。
愛した者を憧れた者にしようとする。
その為には自分はどうなっても構わない。
そして自分は愛した者が綴った作品となる。
彩女の全ての行動はその目的を達成する為の物でした。
この巻の終盤を読んで感じたのは、彩女は恐らく北よりも深い絶望の淵にいたのではないかという事でした。
そして作中の言葉どおり、北に向けた笑顔や言葉もきっと嘘では無かったのだと思います。
でもやっぱり彼女には共感出来ません。
北が言う様に選べる他の道もあった筈だと、そう思いました。
まとめ
今回の内容はかなり衝撃的で、気持ち的にかなり混乱してしまいました。
次巻は最終局面みたいです。
北はどんな選択をするのか、続きがとても気になります。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。