ケンシロウによろしく 2 ヤンマガKC
著:ジャスミン・ギュ
出版社:講談社
雑誌編集者、久田圭子(ひさだ けいこ)の協力で復讐相手のヤクザ木村(きむら)を店まで呼び寄せた沼倉(ぬまくら)。
ですが木村は脊椎腫瘍を患っており、沼倉の触診では余命三ヶ月の状態でした。
沼倉は病で無く自らの手で木村に止めをさすべく、何とか病を癒そうと奔走を始めます。
登場人物
藤井健治(ふじい けんじ)
講談テレビジョンプロデューサー
テレビ番組「モミの鉄人」のプロデューサー。
仕事上、様々な指圧師の施術を受けている為、非常に健康。
以前、セクシーなマッサージをしていた沼倉の弟子、里香(りか)の顧客だった。
王指魔(おう しま)
テレビ番組「モミの鉄人」に出演している指圧師
中国経絡の鉄人。
スキンヘッド。
沼倉の施術を解説する。
佐藤チェンマイ(さとう ちぇんまい)
テレビ番組「モミの鉄人」に出演している指圧師
タイ式マッサージの鉄人
Mr.アブラ―(みすたーあぶらー)
テレビ番組「モミの鉄人」に出演している指圧師
オイルマッサージの鉄人
ヨシトモカタコラス
テレビ番組「モミの鉄人」に出演した凄い肩こりの人
眼鏡で猫背で亀首のパソコンおじさん。
IT企業の課長。
コミュ障で会社では同僚たちとの交流はほぼ無かった。
しかし、そのバキバキの肩が切っ掛けでコミュニケーションが生まれる。
あらすじ
沼倉は復讐相手である木村を生かす為、彼の施術を開始した。
しかし当然だがマッサージでがんは治らない。
だが痛みを取り除き、マッサージの気持ち良さで幸福感は与えられる。
そう、沼倉は笑いや幸せによって体からがん細胞が消えるという奇跡に賭けたのだ。
涙を流しながら沼倉は憎しみを持つ木村に施術を続けた。
その甲斐もあってか木村の腰の痛みはかなり和らいだようだ。
マッサージを気に入った様子の木村に、沼倉は一度では治らないと告げ定期的な治療を提案する。
定期的に幸福感を与えないと、木村のがんを消す事は出来ないと沼倉は考えたのだ。
しかしその申し出を木村は鼻で笑った。
組長になる自分がこんなしょぼい所には通えない。
もっと有名なマッサージ師にやってもらう。
まずい、そう感じた沼倉の横で押しかけ弟子の里香が口を開く。
「うちの先生、超有名ですよ。テレビ出演も決まってますし」
ハ!?
沼倉の脳裏には「何言いだしてくれてんのこいつ」という疑問符が浮かんでいた。
感想
今回は脊椎腫瘍の木村を幸福感によって自然治癒させる為、定期的に施術を受けさせる必要が出て来ました。
有名なマッサージ師の治療を受けたいという木村。
沼倉は有名である事を証明する為、里香の伝手でテレビ番組「モミの鉄人」に沼倉ケンシロウとして出演しました。
……なんというか、殺す為に助けるという、なんだかよく分かんない状態になって来ました。
でもまぁ病気で勝手に死なれちゃったら復讐したって感じにはならないし、凄く面白いからいいですよね。
まとめ
今回のラストも木村に凄い事が起きました。
彼は死神にでも憑りつかれているんじゃ無いでしょうか。
読んでいると木村に生きていて欲しいのは、復讐者である沼倉だけなんじゃあと思えてきます。
次巻も木村がどんな目に遭うのか楽しみです。
こちらの作品はコミックDAYSにて一部無料で閲覧いただけます。
作者のジャスミン・ギュさんのTwitterはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。