台所のドラゴン 3 MFCジーンピクシブシリーズ
漫画:みよしふるまち
原作:縞田理理
出版社:KADOKAWA
大きく成長し空も飛べるようになったドラゴン(トカゲちゃん)。
流石に家で一緒に暮らすのにも無理が出てきたののは、ドラゴンに森で暮らす様に頼みます。
登場人物
隊長
森林警備隊隊長
ミランの上司、森で暮らし始めたドラゴンを新聞の記事から恐竜だと決めつける。
それを捕獲すれば、世界的な大発見プラス自分の得点になると躍起になっている。
イェジババ
魔女
なんかセレブっぽい雰囲気の美女。
妖精や妖怪等のまとめ役をしているようだ。
ヴォドニーク
水の妖怪
ヴォドニークは種族名であり個人の名前ではないようだ。
水かきを持ち、キュウリのピクルスが好き。
うむ、実に河童くさい。
チェルト
小悪魔
いたずら小僧といった感じの小悪魔。
コラムによれば、クリスマスに悪い子には石炭をプレゼントするらしい。
あらすじ
ののと別れて暮らし始めたドラゴン。
彼は崖から落ちた登山者(密採取者)を助けたり、空を飛ぶ姿を撮影され新聞に乗ったりして、ラーイの魔物という名で噂になっていた。
森林警備隊の隊長は新聞の記事から恐竜の生き残りと断定。
彼は国家の威信と自身の栄達の為、警備隊、近隣住民も動員して大規模な山狩りを慣行する。
ドラゴンをそっとしておきたい警備隊のミランは、ののに山狩りの詳細を教え、見つからない様に対策を練る事を促す。
彼は幼い頃父から教わった自然と人との接し方を、とても大切にしていた。
同じ頃、母から聞いたおとぎ話のドラク(ドラゴン)には森の王として静かに自然の中で暮らして欲しかったのだ。
用件を伝え、去ろうとするミランをののは引き留めた。
のの一人ではどんどん大きくなるドラゴンを守っていけない。
彼女はミランにどうすればいいか教えを乞うのだった。
感想
今回はあらすじで書いた山狩りのお話の他、森の魔女や妖精、妖怪等のファンタジーの住人たち、落雷で起きた山火事などが描かれました。
育てた“のの”の気性が伝播したのか、トカゲちゃんはとても優しくのんびりとした性格になっている様でした。
また、ドラゴンの持つ不思議な力についても、少しですが描かれました。
世界中に竜の様な架空の生き物の伝説は数多く存在しています。
西洋では邪悪な魔物としてドラゴンは描かれる事が多いようです。
これは様々な神話やキリスト教が深く関係していたように記憶しています。
神話の堕天使(悪魔)の中にも竜の姿をしたモノがいた様に思います。
逆に東洋では水を司る神として祀られている様です。
日本でも水神として神社でお祀りされています。
これは中国の神話がルーツだと言われています。
中国では水中や地中に棲むとされる龍。
中国を東西に流れる二本の大河、黄河と長江には龍が棲んでいても不思議ではない気がします。
こんな風に世界中で竜及び龍が人々に想像されたのは、やはり化石の存在が大きいのではないでしょうか。
ティラノサウルスなどの肉食の恐竜の化石が地中から出てくれば、見た事は無くてもかつて巨大な竜がいたのだと人が想像するのも無理もないなと感じます。
まとめ
“のの”の留学期間も残り一年を切り、帰国する日が近づく中、トカゲちゃんとののがどのような成長を遂げるのか。
次巻を読むのが楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。