灼熱のニライカナイ 1 ジャンプコミックス
作:田村隆平
出版社:集英社
新宿署の刑事、鮫島灼熱(さめじま ぼいる)はハードボイルドなはみ出し刑事。
その日も屋上での立てこもり事件をスタンドプレーで解決したものの、そんな無茶苦茶なやり方がコンプライアンスに厳しい現代日本で通用するはずも無く、小笠原の姉ヶ島署へと飛ばされます。
その姉ヶ島には神託の巫女と呼ばれる少女と、彼女を保護した刑事がいて……。
登場人物
鮫島灼熱(さめじま ぼいる)
問題を起こし姉ヶ島署に飛ばされた刑事、階級は巡査
緑のサングラスをかけた目つきの鋭い男。
銃の発砲、人質の安全が確保出来ていない状況での犯人への接触等、まるで映画の様なその行動から小笠原へと飛ばされる。
七瀬宇海(ななせ うみ)
姉ヶ島署所属の女性警官、階級は巡査
黒髪ポニーテールの胸の大きな女性。
シャツのサイズがあっていないのか、敬礼するとボタンが弾ける。
チャコ
新興宗教団体「海の教団」で神託の巫女と呼ばれていた少女
不思議な力を持つ五歳にも満たない少女。
ジュゴンやイルカと話す姿がメディアで取り上げられた事で、教団は世間の注目を集める。
教祖である邇来愜(にらい かない)は数年で海が溢れると楽園への救済を説いた。
幹部信者を含めた27名が船で沖へ出た後、行方不明。
その一人であったチャコはイルカに乗り、姉ヶ島へ辿りついた。
オルフェウス
イルカな刑事、階級は警部補
頭はイルカで体は人な男。
背中にひれがある。
チャコを保護したのは彼らしい。
彼も鮫島同様、かなり型破りな刑事。
保護したチャコを娘の様に思っており、チャコが鮫島を気に入った事に憤りを感じている。
あらすじ
新宿二丁目で起きた屋上での立てこもり事件。
犯人はナイフを所持し、現場であるビル内にあった飲食店の従業員女性を人質にしてヘリを要求していた。
そんな犯人の頭に拳銃が突き付けられる。
突き付けたのは新宿署の刑事、鮫島灼熱。
彼は犯人にとにかく自分に殴られる三つ選択肢を提示し、その選択肢にキレた犯人が振るったナイフを躱し顔面に拳を叩き込んだ。
事件は解決したものの、そんな乱暴な行為が問題をすぐに炎上させる現在の日本で認められる筈も無く、鮫島は小笠原諸島、姉ヶ島へと左遷された。
姉ヶ島署に着いた鮫島を待っていたのは、巨乳な婦警と不思議な力を持つ幼女、そしてイルカな相棒だった。
感想
読み始めた当初はハードボイルドを気取るはみ出し刑事が、のんびりとした離島で戸惑いながら過ごすハートフルな作品かなと思っていたのですが、全然違いました。
登場人物の一人、チャコは不思議な力を持っており、その力によって海洋生物を人の姿に変える事が出来ます。
ただ、彼女の精神年齢は見た目どおり四歳児ぐらいなので、力の発動を心のままにしてしまい静かな島にはおかしな魚人たちが現れ問題を起こす様になっています。
最初に書いた通り、内容を知らずに読み始めたのでSF?と分かるまでは少し混乱しました。
でも、まぁ、期待していたのとは違いましたが、面白かったので結果オーライでした。
まとめ
白い雲、青い空、砂浜に打ち寄せる波、そして降り注ぐ太陽。
そういったバカンス的な物が似合いそうな南の離島で起きる、事件の数々を二人の問題刑事が解決していくコメディ作品。
なんか無茶苦茶だけど面白いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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