漫画完結作品

ようこそ亡霊葬儀屋さん 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2020年11月10日 更新日:

カメラ
ようこそ亡霊葬儀屋さん 3 ジャンプコミックス

作:吉良いと
出版社:集英社

霊が視え、彼らと会話する事も出来る葬儀社の社長、烏丸枢(からすま くるる)。
その枢を幼い頃からしり、ずっと葬儀社を支えて来た鳩山の死。
最終巻であるこの巻はそこからスタートします。

広告

登場人物

羽鳥幸子(はとり さちこ)
鳩山の幼馴染
鳩山は彼女に対し恋心を抱いていたが、幼馴染という関係性が壊れる事を恐れずっと言い出せずにいた。

烏丸蓮(からすま れん)
枢とその兄、燐(りん)の父親(故人)
枢とは血の繋がりは無く、育ての親。
彼も二人と同じく霊の姿が見える。
枢は彼を真似、霊の声を聞き遺族との橋渡しをしていた。

烏丸唯(からすま ゆい)
枢と燐の母親
蓮の死に関わる事で怪我を負い、意識不明のまま眠り続けていた。

あらすじ

烏丸葬儀社の古株、鳩山。
末期がんだった彼は、長年勤めた烏丸葬儀社に自身の葬儀を依頼していた。

その依頼を担当した灯(あかり)は家族が無く、友人を呼んで欲しいという鳩山の話を聞く過程で、彼のアルバムの中に一人の女性の姿を見つける。

彼女の名は羽鳥幸子。
鳩山の幼馴染で密かに恋心を抱いていた女性だ。
しかし、鳩山が幼馴染という関係性を壊す事を恐れている間に、彼女は別の男性と一緒になり今では連絡先も分からないらしい。

今も元気でいてくれるといい。
寂しそうにそう言った鳩山の言葉が灯の心に深く残った。

その後、鳩山のアルバムは烏丸葬儀社で働いていた頃に移る。
彼はある事件があり、それが切っ掛けでその頃働いていた者はバラバラになったと灯に告げた。
そして自分が死んだら託したい物があると静かに灯に話した。

鳩山はその後、命の期限があるのも悪くないと灯に言う。
続けて、長い間生きて来てこんなに一日一日を大切にしようと思ったのは初めてだと灯に語った。

そして最後に、私は君と出会えて毎日が楽しいですと優しく笑った。

広告

感想

この巻で作品は完結です。
今回は葬儀社で長く働いていた鳩山の死から始まり、彼の残した日誌と枢自身によって過去に何があったのかが語られました。

作品全体の感想としては、何度か書いていますが死はいつも身近にあり、それはいつ訪れるか誰にも分からないという事を再確認出来る物語でした。

今回、あらすじに書いた鳩山の言葉、一日一日を大切にしようというのがこの作品のテーマだったのではと、今回読み返していて思いました。

まとめ

今回も番外編として、ショートストーリーが二本程収録されていました。
それを読んでいると、もっと描いてほしいと思ってしまいました。
もう少し長く読んでいたかったです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この作品は少年ジャンプ+で一部無料でお読みいただけます。
作者の吉良いとさんのアカウントはこちら

※イメージはpixabayのJuraj Vargaによる画像です。
広告

-漫画完結作品
-, , ,

関連記事

入道雲

雪女と蟹を食う 第一巻 あらすじ・感想

雪女と蟹を食う 1 ヤンマガKC 著:Gino0808 出版社:講談社 全てに疲れアパートで首を吊ろうとしている男。 彼はテレビで見た番組で、レポーターが蟹を食べている所を観ます。 自分が今まで生きて …

寿司

クレイジーフードトラック 第三巻 あらすじ・感想

クレイジーフードトラック 3 BUNCHコミックス 作:大柿ロクロウ 出版社:新潮社 荒廃した世界、文明の残滓が残る荒野をフードトラックで旅するゴードン。 そして彼に拾われた謎の少女アリサ。 二人はス …

狼

オオカミライズ 第一巻 あらすじ・感想

オオカミライズ 1 ヤングジャンプコミックス 著:伊藤悠 出版社:集英社 近未来、日本がロシアと中国に分断統治されている時代。 中国が対ロシア目的で開発していた機密生体兵器「倭狼(ウォーラン)」の実験 …

サンドイッチ

たぬきときつねと里暮らし 第一巻 登場人物・あらすじ・感想

たぬきときつねと里暮らし 1 ヤングジャンプコミックス・ウルトラ 著:くみちょう 出版社:集英社 職場の人間関係や労働状態にほとほと嫌気がさした古畑泰葉(ふるはた やすは:26)は仕事を辞め、祖父母の …

夜景

キャンディ&シガレッツ 第二巻 あらすじ・感想

キャンディ&シガレッツ 2 ヤンマガKC 著:井上智徳 出版社:講談社 COPPELIONの作者の描く、元SPの老人と暗殺者の少女の物語。 あらすじ 小学生でありなが凄腕の暗殺者、美晴。 彼女とSS機 …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。