WaqWaq ワークワーク 2 ジャンプコミックス
著:藤崎竜
出版社:集英社
片頭痛に悩まされている防人レオは、頭痛を治すという自身の願いの為、神としてこの世界(時代)呼ばれた女子高生(本名松田)を奪おうとシオに戦いを挑みます。
しかしアールマティの嘔吐攻撃(アールマティと合体したシオの左手は大体なんでも食える。しかし合わない物は戻してしまう)
がレオを襲いました。
あらすじ
左手が吐き出した大量の機械の残骸の一つが、レオの腹に突き刺さる。
シオは止めるが彼は戦いを止めようとはしない。
仕方なく放った攻撃で、レオの護神像アシャは彼から離れ、逃亡を図る。
しかしアールマティは逃げる事を許さず、アシャを咀嚼した。
どんな願いも叶えるという、天から伸びた塔「蜘蛛の糸」の内部で機械の賢者キクと松田を呼んだ者「影」が話している。
二千年に及んだ彼らの計画では願いを叶えられるのは一人、七体の護神像の持ち主が戦い、勝ち残った者の願いが叶えられる。
アシャを喰ったアールマティを咎めるシオの頭に、レオの過去が流れ込んでくる。
それだけでは無く、今までアシャと戦った過去の防人の願いもシオの中に入って来た。
一生、頭の痛みは取れないと絶望するレオに、松田は願いを叶える為に血が必要ならと、レオの手のひらに自分の血を落とした。
するとレオの目の周りのクマは消え、痛みは嘘の様に引いて行った。
更に松田を止めようとしたシオも、その時ついた血の為かアシャとの戦いで負った傷が癒えていた。
再び蜘蛛の糸内部、三人目の人物が現れる。
それは七の村の医師、ヨキだった。
キクは彼を黒き血の賢者と呼んだ。
彼らの計画、それは皆の願いとは何なのかという事だった。
護神像は機械の願いと人の願いを、その内に貯めている。
二千年かけ集めた願いを、防人が戦う事で一つの護神像に集め、神の血を蜘蛛の糸に捧げ、ただ一度の奇跡を起こす。
一体どんな願いになるのか、それは三人にも分からないようだった。
キクが「金や権力を望むかも」と口にすると、影は「それも我が子らが積み重ねた業だ」と答えた。
ヨキは「お前にとっては、黒き血の人も機械も子になるのか」と話した。
影と呼ばれた人物、それは最後の赤い血の人間。
三賢者の一人、赤き血の賢者「コト」だった。
感想
それがどんな願いであれ、護神像は強い願いに魅かれるようです。
カーフは最強の力を求め、レオは、両親の死によって生じた頭の痛みを消す事でした。
護神像は防人たちの願い(シオが見たアシャの中の、トランプマンみたいな人は一体…。マジシャン?)と機械の願いをその身に預かっています。
機械は基本的に人間を攻撃してくるので、彼らの願いが何なのか第二巻の段階ではよく分かりません。
この巻ではアールマティは二回、別の護神像を喰らいます。
シオが引き継いで大分可愛くなりましたが、アルが防人だった時のアールマティが、アルを食べるシーンはとても不気味でした。
まとめ
二巻で登場した護神像は三体、アムルタート、ウォフ・マナフ、ハルワタートでした。
余り見せ場も無く、一話でカーフに倒されたアランのウォフ・マナフが不憫です。(能力もよく分からなかった。ウォフ・マナフは善い思考を神格化した神で、人の行動を記録し裁きを下す役目を持っているそうです。…閻魔様かな?)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。