HANDS ハンズ 3 ヤングジャンプコミックス
著:中野ユウスケ
出版社:集英社
手を繋ぐ事で出現する不可視の巨大な手を巡るSFクライムアクション、完結巻。
ユキを狙う政府の部隊、特殊作戦群「n分隊」。
その一人である気まぐれな男、鹿間(しかま)の協力を得て鮫島(さめじま)とユキは彼と共に魔法の手を研究する施設のある北海道へと向かっていました。
しかしその船にも襲撃の手は伸び……。
登場人物
猿橋(さるはし)
鮫島の依頼した仕事の関連で探偵の犬井(いぬい)が接触した少女
丸眼鏡にロングヘアーの少女。
喋り方はネット的プラス吃音の為、かなり独特。
団地での襲撃事件をSNSにアップした事で犬井と接触する事になる。
岩戸(いわど)
魔法の手を研究していた施設の研究者
ショートカットの女性。
玉城(たまき)を騙り鮫島を施設に呼び寄せた。
玉城(たまき)
鮫島の友人指原(さしはら)の先輩
魔法の手と政府の関りについて気付き調査を始める。
指原と協力し調査結果を総理に報告した。
あらすじ
北海道に謎の手の研究施設がある事を知った鮫島は、彼らの事を面白がった鹿間の協力を得てフェリーで北海道へと向かっていた。
しかしフェリーはn分隊の攻撃をうけてしまう。
鮫島は鹿間と協力し船に侵入したn分隊を排除。
だがn分隊はヘリからの狙撃で鮫島の殺害を計画していた。
手持ちの武器はn分隊の持ち込んだアサルトライフルとフラッシュバン(閃光手榴弾)しか無い。
アサルトライフルの威力ではヘリを落とす事は難しい。
ライフルでは落とせないなら、もっと強力な弾を射出し当てればいい。
そんな発想から出た鮫島の作戦は自らを囮とし、ユキと手を繋いだ鹿間が手の力を使い船のマストを弾丸として使うという物だった。
感想
作品はこの巻で完結です。
手を繋ぐ事で出現する見えない巨大な手。
その力を巡るSFアクションでした
この巻では手はいったい何なのかや作品冒頭で消えた鮫島の友人指原が何をしていたのか、過去を振り返る形で描かれました。
私個人の感想としては少し急ぎ足に感じました。
刊行の内情は全く分かりませんが、本来なら最低でも四巻構成だったのではと思えるぐらい本当にスピーディに物語が展開していき、理解が追い付かない所が少しありました。(私の読解力が足りないだけかもですが)
一巻、二巻と展開がとても面白かっただけにそれだけがとても残念です。(一、二巻のストーリ展開を見ていると三巻のお話の構成は作者さんの意図ではない様に思うんですよね)
まとめ
感想では否定的な事を書きましたが、題材やストーリーはとても面白く感じていたので作者の中野さんの次回作も読んでみたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品はとなりのヤングジャンプで第一話が無料でお読み頂けます。