推しの子 2 ヤングジャンプコミックス
著:赤坂アカ×横槍メンゴ
出版社:集英社
人気アイドルとして活動していた星野アイ。
彼女は不運にもストーカーに殺害されこの世を去ります。
前世では産婦人科医として大ファンである彼女を担当し、今世では彼女の息子、星野愛久愛海(ほしの あくあまりん)として生きていたゴローは、彼女の死の原因を作ったストーカーに情報を流した相手を探す為、裏方として芸能界へ入る事を画策していました。
登場人物
五反田(ごたんだ)
映画監督
子役時代にアクア達の異質さを知り、作品に出演させた。
現在はアクアの師匠として彼に演出及び編集等、裏方の仕事を教えている。
監督としては名が売れておらず、今も実家住まい。
有馬かな(ありま かな)
子役時代、アクアと共演した事のある女優
アクアが妹のルビーと共に入学した芸能科のある高校、陽東高校の先輩。
子役時代の経験からアクアの演技の才能を高く評価している。
主演ドラマ「今日は甘口で」のストーカー役をアクアに打診する。
「今日は甘口で」は原作漫画は名作だが、ドラマは売り出し中の若手モデルの顔を世間に売る目的で制作されている。
その為、ドラマの出来はお世辞にもいいとは言えない。
鏑木勝也
ネットテレビ局のプロデューサー
かな主演のドラマ「今日は甘口で」のキャスティングを担当。
アクアは彼が生前、アイと面識があった事を知り彼に近づく為、かなからのオファーを受けた。
寿みなみ(ことぶき みなみ)
ルビーが入学した芸能科のクラスメイト
グラビアアイドルとして既に活躍している。
Gカップ。
キャラ付けの為か神奈川出身だが関西弁を使う。
不知火フリル(しらぬい ふりる)
ルビーが入学した芸能科のクラスメイト
黒髪ロングのクールな印象の少女。
月9に出演しマルチタレントとして人気を博している。
「今日は甘口で」に出演していたアクアの演技を評価しているようだ。
あらすじ
アイの後を追いアイドルを目指すアクアの妹ルビー。
彼女はアイの容姿を引き継ぎ、熱意と努力でアイドルとして成功する可能性も否定できなかった。
しかし、そんな彼女の願いは現在の所叶っていない。
期待を込めて受けたオーディションには、今回も合格出来なかった。
だがそれは彼女の実力が正当に評価された結果ではなかった。
アイがストーカーに殺された事により、ルビーの兄のアクアはかなり芸能会に対して不信感を抱いていた。
そんな場所に同じく前世の記憶を持ち、同様にアイのファンである言わば家族であり仲間であるルビーを立ち入らせるつもりはなかったのだ。
彼は裏から手を回しルビーの芸能界入りをことごとく邪魔していた。
しかし、アイの容姿を引き継いだルビーは否が応にも人の目を引き付けた。
ルビーが地下アイドルのスカウトを受けた事を切っ掛けに、アクアは路線を変更。
信用の置けない別の事務所にルビーを任せるぐらいならと、かつて母親であるアイが所属していた身内の苺プロにルビーを所属させる事にしたのだった。
感想
今回は冒頭のルビーのプロダクション所属のエピソードの他、子役時代に出会った有馬かなのドラマ、芸能科のある陽東高校への入学等が描かれました。
今回はその中でもかなのドラマのお話が印象に残りました。
作中、漫画原作のそのドラマは登場人物紹介で書いた様に、原作の良さを生かす事無く新人モデルのプロモーションの側面を強く打ち出した評価の低い物となっていました。
その原因は役者となったモデルの演技力、原作を半クールに押し込んだ事によるストーリの薄さ等。
それはどんなに裏方が頑張ってもフォロー出来ない事の様でした。
名作の実写化に余りいいイメージが無いのは、今回描かれたような裏事情があるのかもと読んでいて思いました。
ずっとどうして面白い物を面白いまま作らないのかと疑問でしたが、なんだか得心入った気がしました。
だからといって認められる物でもないのですが……。
また作中、アクアは俳優の才能は無いと裏方を志望し、監督(子役時代に彼を撮った五反田)の下で演出や編集を学んでいます。
その事が彼に演技だけでは無く、演出視点の動きを学ばせた様に思いました。
まとめ
今回アクアは、アイの過去を知るプロデューサー鏑木との接触に成功しました。
彼との交換条件でアクアは恋愛リアリティーショーに出演する事になります。
次回はその辺りが描かれる事になるようです。
この作品はとなりのヤングジャンプにて一部無料で閲覧可能です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。