パリピ孔明 3 ヤンマガKC
原作:四葉タト
漫画:小川亮
出版社:講談社
日本でも有数のライブフェス「サマーソニア」
プロデューサーの近藤はそのサマーソニアと一万人規模のライブの二つを英子の前に提示しました。
ただ、英子がサマーソニアに出る為の条件として、企画に参加し十万イイネを得る事を求めます。
英子はサマーソニアか規模の小さいライブか、選択を迫られ孔明の言葉に後押しされる形でサマーソニアを選びます。
しかし、いかに英子の歌が良くても、それだけでは既に名の売れたシンガー達からファンを奪い企画の期間内に十万イイネを得る事は難しいと孔明は考えていました。
その為の策として、孔明はラッパーKABE太人をメンバーに加える事を提案しました。
登場人物
赤兎馬カンフー(せきとばかんふー)
KABEがラップをする切っ掛けを作った男
KABEは彼に憧れていたが、MCバトルで彼を破った事でラッパーから足を洗おうとしていた。
KABEとの再戦を望んでいる。
スティーブ・キド
イケメンマDJ
メンマ好きな有名アーティスト。
孔明の手回しで英子のレコーディングを担当する。
プリンにメンマを突き刺し食べるのはどうかと思う。
ナナミ
アレンジをキドに駄目出しされた英子がストリートで出会った少女
黒髪ロングのベーシスト兼ボーカリスト。
表現の幅が広くベーシストとしても一流。
あらすじ
メンタルが弱く人前でのバトルから逃げていたKABE太人。
孔明はそんな彼をメンバーに加える為、KABEにMCバトルを挑む。
その布石として孔明は、KABEの心を英子の歌で揺らし、更に自身で煽りまくる事でステージに上げた。
ラップは素人の孔明だが、漢詩を繰り出しKABEの心に火を入れる。
ラッパーとしての気持ちを取り戻したKABEに孔明は善戦するも敗れる。
しかし、その敗北さえも孔明の策だった。
KABEが真に求めていた物を与え、彼を仲間に加えた孔明の次なる策は英子のオリジナル曲のレコーディング。
曲の音源化に不安を覚えた英子に三つの袋をもたせると、孔明は彼女をスタジオへと一人送り出すのだった。
感想
今回は冒頭の孔明とKABEのMCバトルから始まり、英子のレコーディング、そしてライバル、ナナミとの出会いが描かれました。
今回はその中でも、歌のオリジナリティというのが印象に残りました。
自分の曲は勿論ですが、他人の曲でも一流のアーティストは自分の歌い方をしていると思います。
楽曲を好きになる要素は沢山ありますが、やはり歌い手の声と歌い方というのは大きいように思います。
例えば、大好きな曲であっても別のアーティストが歌っていると、上手いんだけとコレじゃ無いんだよなぁとよく思ってしまいます。
なんと言うか、その人が歌うこの歌じゃないと何だかマックス満足出来ない。
もしかしたら、そう思わせる事が出来るのがプロと呼ばれる人達なのかもしれません。
まとめ
物語の初めは英子の周辺で策を巡らせていた孔明ですが、段々と行動の範囲を広げ英子の気付かない間に有名アーティストとも繋がり持つ様になっていました。
彼の策によって更なる高みへと昇る英子。
次巻はどんな試練と策が登場するのか、今から読むのが楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
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