妻、小学生になる。 6 芳文社コミックス
作:村田椰融
出版社:芳文社
万理華(まりか)/貴恵(たかえ)の母親、千嘉(ちか)の恋人、浦川広樹(うらかわ ひろき)は妻帯者でした。
広樹の裏切りで彼とは別れた千嘉でしたが、気持ちは荒む一方でした。
そんな千嘉の為、万理華はオムライスを作り千嘉の心も万理華に向いた矢先、千嘉は万理華が圭介(けいすけ)達と一緒にいる所を見てしまい……。
登場人物
弁当屋のおばちゃん
千嘉の働く弁当屋のおばちゃん
悩む千嘉に自分の経験から色々アドバイスを送る。
あらすじ
見知らぬ男女と一緒に娘の万理華が談笑しながら歩いているのを見てしまった千嘉。
万理華の事も分からなくなった千嘉は、彼女を待ち伏せ圭介達の事を激しく問いただす。
そんな千嘉を止めたのは忘れたスマホを渡そうと万理華(貴恵)を追い掛けてきた圭介だった。
千嘉の様子を普通じゃないと責める圭介に、千嘉は他人に言われる筋合いは無いと言い放つ。
圭介はその言葉にじゃああなたはと問い返した。
返ってきた言葉は母親よだった。
ようやく千嘉が貴恵の今の体の母親だと気付いた圭介は、千嘉に万理華との関係を聞かれ一瞬言いよどむ。
一瞬の躊躇の後、拳を握りしめ、全てを打ち明けようとした圭介を娘の麻衣(まい)が止めた。
圭介達は万理華が貴恵の記憶を持っている事を知っている。
しかし、端から見れば何の関係も無い小学生を家に連れ込んでいるとしか見られないだろう。
千嘉に手を引かれ去って行く万理華を、圭介と麻衣は見送る事しか出来なかった。
感想
今回は万理華(貴恵)の母、千嘉と圭介と麻衣が出会うシーンから始まりました。
広樹と別れ、少し万理華の事を見始めた千嘉。
今回はそんな千嘉と貴恵、そして新島家の葛藤が描かれました。
作中も描かれましたが、シングルマザーで虐待や育児放棄までは行かないまでも子供に辛く当たる人はいる様に思います。
それは経済的な不安や全てを一人でこなさなければならないストレスから来るのでは無いでしょうか。
周りに頼る者が無く、孤独に頑張っている母親たち。
千嘉は親とも絶縁状態であり、明るい未来を夢見ていた広樹にも裏切られ孤独になってしまいました。
また万理華(貴恵)の気持ちも印象に残りました。
彼女は圭介の妻、貴恵としての記憶を持っていますが、同時に万理華として生きていた事も思い出しました。
二つの人生を歩んで来た彼女は現在の母親、千嘉の事も大切に思っています。
この作品が今後どんな未来を描くのかは分かりませんが、千嘉も含めた皆が笑える未来があればいいと今回読んでいて思いました。
あっ、家族がいるのに不倫してた広樹は別に笑えなくていいです。
まとめ
この巻のラスト、麻衣に告白した蓮司(れんじ)が圭介と出会いました。
毎回、気になる所で終わるので単行本派の私はいつもジタバタしてしまいます。
こちらの作品はピッコマでも一部無料で閲覧できます。
作者の村田椰融さんのTwitterはこちら。
お読みいただき、ありがとうございました。