ケンシロウによろしく 5 ヤンマガKC
著:ジャスミン・ギュ
出版社:講談社
復讐を誓ったヤクザ、木村(きむら)が自身が起こした寝たばこによる爆発で、元々の全身骨折プラス全身火傷という超重症になってしまい、沼倉は店の地下で木村を看病しながら復讐の機会を窺っていました。
そんな中、テレビ番組、モミの鉄人の決勝戦が始まりました。
決勝戦での出演者は敏感肌の女性、沢村ルナ(さわむら るな)。
少し触れただけで過剰に反応し暴力を振るう彼女に、モミの鉄人たちも苦戦を強いられ……。
登場人物
鈴木誠(すずき まこと)
ラッパー
くせ毛に髯の売れないラッパー。
芸名はスリーパック。
学生時代からヘルニアを患い、その腰を庇う座り方が縁でクラスメイトの竹本(たけもと:タケモーロ)にラップの世界に誘われた。
細谷大祐(ほそや だいすけ)
漫画家
バンダナ無精ひげのやつれた男。
腱鞘炎を患いながら漫画を描き続けている。
一回も原稿を落した事がないというのが誇り。
石井裕子(いしい ゆうこ)
細谷の担当編集者
ポニーテールの女性。
昔から細谷の漫画のファン。
田村信二(たむら しんじ)
俳優
覚せい剤で懲役二年になった。
現在は執行猶予期間中。
薬と決別する為、沼倉の下を訪れる。
あらすじ
敏感肌な出演者、沢村ルナの施術に当たったのはタイ古式マッサージの鉄人、佐藤チェンマイ(さとう ちぇんまい)。
彼は過敏に反応する沢村にマッサージを施す為、まずは瞑想によって彼女の心をリラックスさせる事にした。
その瞑想によって沢村はリラックスしたが、体に触れた際の彼女の暴力を見ていた佐藤自身が恐怖によって緊張していた。
タイの古式マッサージは一番敏感な足裏からスタートする。
佐藤には沢村に蹴り飛ばされる自分がありありと想像出来た。
沢村の暴力に怯えた佐藤はバトンを三人目の中国気功整体の鉄人、王指魔(おうしま)にルールを無視して渡した。
その後、佐藤の瞑想、Mr.アブラー(みすたー.あぶらー)のアロマ、王指魔の遠距離からの気功と鉄人三人がかりで沢村を揉み解す事に挑戦する。
そんな中、なんとか沢村に触らずに乗り切ろうとする三人に呆れた沼倉は彼女の背後に回り、頚椎3番横チョップ、沼倉流一時気絶神拳を使い沢村の意識を奪うのだった。
感想
今回は触ると過敏に反応し暴力を振るう女、沢村ルナの施術から始まり、ヘルニアなラッパー、熱血漫画家と熱血編集担当、目覚めた木村と大麻栽培疑惑、覚せい剤中毒者な俳優などが収録されました。
今回はその中でも木村の治療室を大麻栽培部屋と勘違いしている助手の里香とバット(中村ひろし)の会話で分かったバットの過去が面白かったです。
バット、美少女Vチューバ―のTシャツや抱き枕を持ってる感じの人なんですが、実は留学時に薬で壊れた友人が多数いたり、法学部を休学中だったりと見た目とのギャップが凄すぎでした。
まとめ
えっと、今回のラストも木村は死の危険に晒されます。
これまではしぶとく生き残って来た木村も今回は危ないんじゃないか、てかお前がやるんかいッ!? という言葉しか浮かんできませんでした。
次回、木村はどうなったのか。読むのが楽しみです。
こちらの作品はコミックDAYSにて一部無料で閲覧いただけます。
作者のジャスミン・ギュさんのTwitterはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。