漫画完結作品

いちげき 幕末一撃必殺隊 コミカライズ版 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2020年5月10日 更新日:

三日月と山 画像
いちげき 2 SPコミックス

漫画:松本次郎
原作:永井義男
出版社:リイド社

基本の攻撃だけを学んだ丑五郎達、一撃必殺隊は薩摩の御用盗を奇襲。
薩摩が雇った浪人たちを斬り伏せます。
そんな中、襲撃者に対し薩摩藩士伊牟田は怒り、丑五郎に刀を振り上げます。
原作は永井義男さんの『幕末一撃必殺隊』(リイド社)です。

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主要登場人物

相良(さがら)
御用盗を指揮する薩摩藩士
作戦に情を介さない効率と結果を求めるインテリ眼鏡。
感情で動き復讐を望む伊牟田に怒りを見せる。

海江田(かいえだ)
薩摩藩士
一撃必殺隊に奇襲を受けた事で相良が呼び寄せた男。
凄腕の侍。

あらすじ

伊牟田の前に立った丑五郎。
しかし、一撃必殺隊は剣を抜いた相手への対処法は習っていない。
死を覚悟し棒立ちになった丑五郎に伊牟田の刃が迫る。

しかし、その刀は島田の放った一撃で軌道を逸らした。
島田に庇われる形で一名を取り留めた丑五郎だったが、逃げ帰った屋敷では島田達は戦死した仙太の事で隊の気持ちと士気を鼓舞したのみで、相変わらず防御について教える様子は無かった。

その事に危機感を覚えた丑五郎は、仲間をたき付け自主練を促す。

後日、試行錯誤の末、隊の仲間も馴染み深い相撲の土俵を使った訓練をしていた丑五郎達は島田達に見つかり、和田から叱責を受ける。
だが島田は和田を諫め、丑五郎の考えた練習法に合理性を見出す。

一撃必殺隊を捨て駒と考える勝に思う所のあった島田は、丑五郎相手に剣術の指南を始めた。

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感想

二巻では防御の訓練を始めた丑五郎の他、衆道の仲であった前之助を斬られた伊牟田、襲撃を受け一撃必殺隊について調査対策を始めた御用盗指揮官、相良と彼が呼び寄せた海江田たちの動きが描かれました。

相良は数字と結果のみを重んじる頭でっかちなインテリ。
伊牟田は感情に重きを置く熱血漢。
海江田は問題の対処を任された優秀な男といった印象を受けました。

今回読んでいて感じたのは、勝に逆らえない島田は命令された枠組みの中で、丑五郎達を生き延びさせようと腐心しているなぁという事でした。

作品の最初から真面目で硬い和田と比べ、島田は冷たく厳しいながらも犬死には無駄と考え勝に上申してきた様に思います。

まとめ

丑五郎達は防御技術の為、自主練を始め、登場人物の為人も段々分かって来ました。
物語は面白くなる一方ですが、勝や相良等、現場を見ない人間の態度には憤りを感じます。

司令官が個人を慮っていたら、作戦が立てられないというのは分かるのですが……。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こちらの作品はトーチwebにて一部、無料でお読みいただけます。
松本次郎さんのTwitterは多分こちら

※イメージはpixabayのFlorian Pircherによる画像です。
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