田中と鈴木 1 サンデーうぇぶりSSC
著:太川善之
出版社:小学館
福岡の片田舎、人口約二千人の緑あふれるその町で暮らしている高校一年生の田中龍夫(たなか たつお)は中学時代、番長として不良をやっていました。
しかし、家族と共に卒業記念で旅行した東京で女子高生たちにダサいと笑われてしまいます。
それを機に不良をやめた田中と、彼に倣い不良をやめた幼馴染の鈴木英二の日常を描いたほのぼのコメディです。
登場人物
田中龍夫(たなか たつお)
高校一年生
中学卒業まで不良として番長をやっていた。
その時は黒髪リーゼントに特攻服というスタイル。
その姿を女子高生たちに笑われた事で不良をやめる。
現在は不良であった頃の日課(抗争相手との喧嘩、特攻服の制作、集会の連絡等)から解放され、のんびりとした日々を送っている。
鈴木英二(すずき えいじ)
龍夫の幼馴染
金髪パーマの高校一年生。
龍夫の後を追う様に不良をして不良をやめた。
現在はSNSにハマり映える画を取ろうと頑張っている。
ヤス
龍夫の後輩
現在は龍夫の後を引き継ぎ番長をやっている。
金髪リーゼント
京子(きょうこ)
龍夫達がバイトしている町民プールの職員
黒髪ポニーテールに眼鏡のクール系美人。
大食漢。
佐藤愛矢香(さとう あやか)
隣町のレディースのボス
西極工業高校に通う金髪ボブの女子高生。
中学時代、飼い犬を田中に救われた事で彼に憧れ不良になる。
フラダンス部所属
あらすじ
東京で笑われた事で不良を止めた田中龍夫は、緑豊かな田舎町でのんびりと過ごしていた。
そんな龍夫の後を追う様に不良を止めた幼馴染の鈴木英二。
彼は現在SNSにハマり映える写真を撮る事に熱中していた。
そのSNSのトップ画像を変えたいという英二に引きずられる形で、龍夫はトップ画像撮影に協力させられるのだった。
感想
コンビニさえ無い町での元不良コンビによる田舎暮らしを描いた作品です。
今回は冒頭のSNSトップ画像撮影の他、初めてのコンビニ、ヨシムラ洋服店、町営プール、一人カラオケ、レディースと花火、夏祭り、ラーメン大食い等が収録されました。
主人公の一人、田中龍夫は不良といっても特にやさぐれている訳では無く、それが一番カッコいいと思いやっていたタイプのヤンキーでした。
片やもう一人の主人公、鈴木英二は龍夫の自分の先を行く部分を高く評価し、彼の後を追っている人物。
恐らく二人ともやる事が無いからヤンキーをやっていたみたいで、性格的には根は優しく荒れた様子は一切ありません。
そんな二人が織りなす田舎の青春コメディといった感じの作品です。
のんびりとした田舎の夏と風景が描かれとてもホッコリできました。
まとめ
今年の夏も花火はしなかったので、作中の楽しそうな様子を見ていると、久しぶりにやってみたくなりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
この作品はサンデーうぇぶりにて一部無料で閲覧いただけます。
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