愛しの国玉 5 シルフコミックス
著:アッチあい
出版社:KADOKAWA
元猫の国玉(くにたま:顔は人に近いがそれ以外はほぼ猫)との結婚生活を続ける大学生の日野真(ひの まこと)。
真と一緒に温泉旅館を訪れた国玉。
そこで国玉は野良猫時代の友人、くろべえと再会し……。
登場人物
くろべえ
国玉の野良猫時代の友人
額に十字傷のある黒猫。
温泉旅館、みどり宿の看板猫。
小清水(こしみず)
真の中学時代の先輩
茶髪眼鏡の青年。
国玉と新婚旅行をしていると宣言した真をおかしいと否定する。
あらすじ
偶然くろべえと再会した国玉だったが、国玉的には彼と会いたくはなかった。
結婚すると宣言した真の兄、進(すすむ)とは結婚できていない。
人間になると言ったのに、体も中途半端なままだ。
こんなボクの姿、見られたくない。
イヤだ、イヤだ、イヤだ。
ばつの悪さから真の影に隠れた国玉。
なんとかくろべえに見つからずにやり過ごせるかと考えたが、結局くろべえに気付かれ、人気のない旅館の廊下へと呼ばれる。
「お前……国玉か?」
くろべえの問いかけに言葉なく頷いた国玉に、彼はさらに言葉を続ける。
「まじで国玉なのかよ……お前……その体……」
人でも猫でもない中途半端な姿を笑われるのかと、国玉はくろべえから視線をそらしうつむく。
「すっげ~完全に人間じゃんか~」
そう言って腕をポンっと叩いたくろべえの言葉に、国玉は思わず笑みを浮かべたのだった。
感想
今回は温泉旅館でのくろべえとのやりとりから始まり、真の中学時代の先輩小清水との再会と新婚旅行宣言、旅館の夜、就活と国玉との時間と料理、花火大会などが描かれました。
今回、全体を通して真はかなり積極的だったように思います。
国玉もそんな真の言葉に喜びを感じていたようです。
後はかつて国玉にマフラーを渡したのが、進ではなく真だったと気づけば……。
真実の愛を得た時、国玉がどんな風になるのか。
今後の展開が気になります。
まとめ
今回、国玉は真とずっと一緒にいるため、自分の願いを聞き入れ、姿を変えた神? 御巳主に会いに行くことを決めました。
巳がついているって事は蛇の神様なんでしょうか。
どんな人なのか、次巻も楽しみです。
この作品はComicWalkerにて一部無料でお読みいただけます。
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