漫画

外科医エリーゼ 第五巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2020年10月11日 更新日:

ランプ外科医エリーゼ 5 フロースコミック
漫画:mini
原作:yuin
出版社:KADOKAWA

医師試験に合格したエリーゼに伝えられたのは、ロン(皇太子リンデンの変装した姿)と兄クリスのクリミア戦争への出兵でした。
その悲しみに暮れるエリーゼに皇帝ロマノフはロンデ市で起きている疫病の対策を尋ねます。

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登場人物

アムセル・ド・チャイルド侯爵
リンデンを慕うユリエンの父
リンデンと敵対する貴族派、チャイルド一族の当主。
毒蛇と呼ばれる人物だが、家族の前では優しい父親。

アルバート
チャイルド侯爵の息子
敵対しているクロレンス家の子女であるエリーゼにも敵意を向ける。

ミハエルの母
精神を病み錯乱状態にある様で幽閉されている。
リンデンの弟ミハエルは戦果を挙げ、皇帝となり彼女を皇太后としたいようだ。

ヘインツ大尉
クリミアにおける野戦病院の責任者
酔っぱらいの汚職軍人。

マッカイル
元帥
クリミア戦争で帝国軍を指揮する元帥の一人。
リンデンはエリーゼと打ち解ける為(変装したロンとは打ち解けたが、過去の記憶からエリーゼはリンデンに対し身を引こうとしている)作戦を授かった。

あらすじ

ロンデ市で発生した伝染病。
エリーゼは前世の知識からそれがコレラであると見抜く。
空気感染を主張していた公衆保健部部長ガーリックの意見を退け、エリーゼは感染源は水であると説明。

ロンデ市内の感染者の分布状況、水源の特定、そして現地の視察を行ったエリーゼはテーズ川の下流で汚水処理が間に合っていない事を突き止め、飲み水の供給を停止を要求。

ガーリック達はそれに反対したが、リンデンはエリーゼの言葉を受け入れ飲み水の供給を停止させた。
その効果は翌日には現れ発症患者は目に見えて減っていた。

エリーゼは発症者が減る報告を聞きながら、罹患した患者たちにも治療を施していった。

二十年前、コレラは猛威を振るい15万人の犠牲者を出した。
それが今回は500名程の犠牲を出したものの、伝染病は終息しつつある。

その事でエリーゼとリンデンの結婚を祝う声は更に高まるのだった。

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感想

今回は冒頭のコレラの解決と、その事で皇帝と取り付けていた褒美として、兄クリスを救う為、彼に代わりクリミア半島へ向かう事を願い出たエリーゼとその周辺、そして現地野戦病院の改革が描かれました。

クリミア戦争、野戦病院といえばナイチンゲールが思い浮かびますが、今回のエピソードはそのナイチンゲールの逸話をモデルにした物でした。
ただ、エリーゼはリンデンという強力な後ろ盾がある為、ナイチンゲールよりも幾分楽に改革を進める事が出来たようです。

過去を悔い、歴史を変え人を救う為に現代医療を使い奔走するエリーゼの姿は痛快で読む度、鼻の奥がツンとなります。

まとめ

次回は砂漠のサソリと呼ばれるルイ・ニコラスがリンデンたちに攻撃を仕掛けるようです。
エリーゼを狙っているルイの作戦で、彼女にどんな試練が降りかかるのか。
読むのが楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのFree-Photosによる画像です。
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