ゴールデン・ガイ 1 ニチブンコミックス
著:渡辺潤
出版社:日本文芸社
先代から大仏組(おさらぎぐみ)を引き継いだ桜井凱(さくらい がい)。
大仏組は元々兄貴分で当時若頭だった茜恭介(あかね きょうすけ)が継ぐべき物でした。
しかし、凱を気に入っていた先代が彼を跡目とした為、茜は以来、凱と反目するようになっていました。
登場人物
桜井凱(さくらい がい)
大仏組二代目組長
体中に傷跡を持つリーゼントの男。
人情に厚く、組員にも慕われている。
ちなみに傷跡は抗争で受けた物では無く、幼い頃の交通事故によるもの。
高倉実徳(たかくら みのり)
大仏組若頭
パンチで髯の凱と同い年の39歳。
39歳だがその容姿から五十代に見える。
凱とは学生時代からの友人。
内藤涼(ないとう りょう)
大仏組若頭補佐
グラサンイケメン。
大仏組の経理を担当。
大友吉平(おおとも きっぺい)
大仏組組員
左目の下に向う傷を持つ男。
薬師寺大樹(やくしじ だいき)
大仏組組員
茶髪に革ジャンの男。
大山将太(おおやま しょうた)
大仏組組員
金髪スカジャン。
組員の中では最年少。
大仏満里奈(おさらぎ まりな)
先代組長大仏勇(おさらぎ ゆう)の娘
ショートカットの可愛らしい女性。
現在は横浜の鶴亀ゴールデン街でバー「NIGHT-NHGHT」を営んでいる。
凱とは幼馴染。
大仏勇(おさらぎ ゆう)
大仏組一代目組長
オールバック髯ダンディ。
急性心筋梗塞の手術の後、容態が急変し死亡。
跡目に若頭の茜で無く補佐だった凱を選んだ。
茜恭介(あかね きょうすけ)
茜組組長
インテリヤクザ。
事あるごとに凱の大仏組と揉めている。
跡目云々以外に彼には別の目的があるようだ。
綾瀬悠真(あやせ ゆうま)
茜組若頭
スタイリッシュイケメン。
茜の下で大仏組を傘下に入れようと陰謀を張り巡らせる。
過去に茜組の関連会社に詐欺を仕掛けた。
田島正徳(たじま まさのり)
神奈川県警察本部 刑事部 組織犯罪対策本部 暴力団対策課 主任
マル暴の刑事。
スキンヘッド眉毛胸毛眼鏡。
殺された将太について捜査している。
瀬下肇(せした はじめ)
鶴亀一家会長
大仏組の上部組織、鶴亀一家の会長。
グラサン口髭おじさん。
芹沢伸二(せりざわ しんじ)
鶴亀一家若頭/芹沢組 組長
短髪タラコ唇。
定例会の仕切りを務める。
松田光利(まつだ みつとし)
鶴亀一家若頭補佐
七三分け眼鏡おじさん。
黒塚徹秀(くろづか てっしゅう)
鶴亀一家舎弟頭/黒塚組組長
スキンヘッドグラサン。
危険な香りのする男。
彼について心に残ったセリフは「吐いた唾飲まんとけよ」
秋山
先代の手術を担当した外科医
先代の死から一か月後、彼も交通事故で他界している。
あらすじ
横浜市亀鶴町(よこはまし きかくちょう)。
その街に存在する亀鶴ゴールデン街と名付けられた繁華街の裏路地で、金髪の男がガラの悪い三人組に暴行を受けていた。
暴行を受けていたのは、亀鶴町に事務所を構える大仏組の組員、大山将太。
暴行していた三人組は、同じ上部組織亀鶴一家に属する茜組の組員達だった。
三対一で一方的にやられる将太を組長である桜井凱は助け、暴走した茜組の組員の一人を撃退、何とか大事にならずに済ませる事に成功した。
その後、事務所で将太が凱の武勇伝を興奮気味に話していると、先ほどの三人を引き連れた茜組の若頭、綾瀬悠真が現れた。
悠真は落とし前だと暴走した組員の指をドスで落し、詫びだと持って来た札束をばら撒き帰っていった。
同じ亀鶴一家の傘下である大仏組に茜組が絡んでくるのは二代目襲名に端を発していた。
大仏組は本来、当時若頭であった茜恭介が継ぐものと思われていた。
しかし、初代である大仏勇は当時若頭補佐だった凱を跡目に選んだ。
それ以来、茜は凱を目の仇にしており、事あるごとに因縁をつけてくるようになったのだ。
そんな愚痴を先代の娘、満里奈の店で凱が組員達とこぼしていると若頭の高倉に妻からのメッセージが入る。
彼女を溺愛している高倉は帰宅する事になり、それに便乗して実家に帰省するという将太もその日は帰る事を告げた。
将太の父親は現在入院しており明日はその退院の日。
彼は運転手を頼まれたらしい。
凱は退院祝いだと先ほど悠真が投げてよこした金の一部を将太に手渡す。
将太はそんな凱にあざっス!!と涙を浮かべ頭を下げた。
翌日、江ノ島の浜に死体が上がる。
殺されたのは実家に帰ると話していた大山将太だった。
感想
徳川埋蔵金伝説。
昔、テレビ番組の企画でも取り上げられた江戸幕府が隠したという莫大な財宝。
この作品はその埋蔵金を巡り起きた暴力団同士の抗争を描いた作品です。
一巻の段階では主人公の凱たちは埋蔵金の事は知らず、茜が一方的に大仏組の事務所にその手掛かりがあると思い陰謀を展開している状態です。
一方で茜が先代の死に関わっている疑惑も浮上し、凱は組員達と共に真実を知る為、動き始めました。
埋蔵金。
ざっと調べた所では幕末には幕府にお金は無かったとする説もあるようですが、私的にはあって欲しいなぁと思っています。
何処かに使いきれない程の財宝が眠っている。
そう考えただけでなんだかワクワクしてきます。
まとめ
凱達も敵対している茜もヤクザなので、一巻目から結構人が死にます。
また、凱の取る手段もアウトロー的な物になっています。
今回のラストがかなり衝撃的だったので、早く続きが読みたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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