漫画

紛争でしたら八田まで 2

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パブ紛争でしたら八田まで 2 モーニングKC
著:田素弘
出版社:講談社

タンザニアでのジョイス誘拐事件は依頼者であるフランク・オマリと海外企業によるジョイス暗殺へと動き始めました。
八田はジョイスを救い海外企業の鉱山買収を止める為、戦う事を選択します。

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登場人物

マチュ
PMC(民間軍事会社)の社員
いわゆる傭兵。
金髪で長髪で髯のマッチョ。
八田の会社と彼の会社は業務提携している。

アレックス
八田のルームメイト
八田の自宅兼事務所に間借りしている。
黒髪眼鏡のゲイ。
八田の情報源でもある。
彼氏はMI5(英国情報局保安部)
サッカー選手、ミカエル・ローレンのファン

ボス
八田が勤めていた会社の社長
現在はフリーの八田に仕事を回している。
作中、本人は姿を見せずモニター越しや電話越しのやり取りのみ。
ユニオンジャックにデフォルメされたブルドッグというアイコン。

トラヴィス・キング
工場労働者から大手パブチェーンの経営者になった男
過去の国の政策に沿ってヨーロッパ中に店を展開。
しかし、イギリスのEU脱退等の政策転換で移民を多く雇う彼のグループは批判を浴びる事となった。
傘下のパブで乱闘事件の被害が頻発している事を受け、八田に解決を依頼する。

ローレン
イギリスのパブで働くインド人の少年
以前、別の店で働いていた際、八田とも面識があった。
乱闘事件に巻き込まれ負傷する。

ウェイン・ギルフォード・ジュニア
下層労働者の青年
コールセンターとレジ打ちの仕事を掛け持ちし働き、妻と子供を養っている。
しかし、フルタイムで働いても十分な収入は得られず、生活は困窮している。

オクサナ・キリチェンコ
大学時代の八田のルームメイト
ウクライナ出身の美女。
大学時代は学校での八田の数々の悪事(つまみ食い・賭け事・乱闘等)を知っており、それをネタに八田に仕事をやらせていた。
現在はウクライナの大手ゼネコン、レオコープに勤めている。

レオコープはUED(ウクライナ民主主義基金)という平和的な民主組織に資金提供していたが、UED内に過激組織UEDトルィーズブ(三又槍)が生まれた事で、資金提供の継続が難しくなった。

トルィーズブの排除し資金提供を再開する為、オクサナは八田に依頼する。

セリフを言う際、様々なポーズを決めながら話す。

デミトリ・ヴォロニン
UEDトルィーズブ代表
ロシアと戦う為、同様にソ連解体時独立したベラルーシ、モルドバ、グルジア等の周辺国との共闘を望んでいる。

アルセン・ザ・コサック
ウクライナ出身の元プロレスラー
悪役レスラーとして活躍していたが、現在はウクライナの為にその肉体を使っている。

あらすじ

ジョイス救出の為、その館兼診療所にジョイスの夫、医師の小原と共に乗り込んでいた八田は何とかヤングMからジョイスを取り戻す事に成功する。

しかし鉱山を海外企業に売却し平穏な暮らしを望むジョイスの叔父、フランクは海外企業の手引きによって、鉱山の所有権を相続したジョイスを魔女狩りに便乗し殺害する計画を実行していた。

その殺害の実行部隊約四十名が恋慕からジョイスをさらった呪術医、ヤングMの館を取り囲む。
幸いヤングMの館は監視カメラや電子ロックのドア等、多少持ちこたえられそうな作りだった。

八田はボスに連絡を取り救援を要請。
救援到着までの一時間、何とか戦い耐える事を小原達に告げるのだった。

八田は襲撃者たちを言葉で惑わせる、国歌を歌い郷愁を誘う、ヤングMの部下と共闘し襲撃者を一部撃退するなどしながら時間を稼ぐ。
一方、小原とヤングMも呪術用の素材を用い突貫で毒矢を作り戦いをサポートした。

そんな風に善戦したものの、数の差は埋められず八田達は地下室まで追い込まれる事になるのだった。

感想

今回は前巻から引き続きタンザニアのエピソードから始まり、イギリスのパブチェーン、そしてウクライナの民主組織UEDのエピソード前編までが収録されています。

この巻では特にイギリスの話が印象に残りました。
イギリスの行っていた政策、規制緩和、国営企業の民営化、市場競争原理の導入等は過去、日本が行っていきた物ととても良く似ていると感じました。

その政策の結果、イギリスでは労働者階級と金融や不動産等、高度専門職者である中流・上流階級の格差が拡大。
登場人物紹介で書いたウェインの様な金銭的な理由で大学に行けず、フルタイムで懸命に働いても生きていけない人々が生まれてしまいました。

これは現在、日本でも実際に起きている様に感じます。
大企業以外はどんなに一生懸命働いても給料は増えず、生きていくだけで精一杯。
格差は広がり、一部の人間だけが潤いそれ以外は奴隷の様に働かされるだけ。

恐らくこのまま体質が変わらず、移民等もOKにすれば更に格差は広がって行くのではないでしょうか。

日本は技術大国として戦後復興し成長してきました。
それは資源に乏しく国土の狭い日本には技術の他に売る物が無かったからだと思います。
その技術を下支えして来たのは、全企業の九割以上を占める中小企業だと感じます。

現在、日本政府はその中小企業を淘汰する政策を打ち出しています。

その事で残したいと思っている大企業自体も失墜し、海外の資本に乗っ取られるのではないか。
今回、作品を読んでいてそんな事を考えてしまいました。

まとめ

次巻ではウクライナのエピソードで登場したアルセンが八田とタッグを組み戦う様です。
プロレス、大好きなのでどんなパフォーマンスみせてくれるのか、読むのが楽しみです。

この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのadambluaje0による画像です。
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