漫画完結作品

ノケモノたちの夜 第五巻 あらすじ・感想

投稿日:2020年9月23日 更新日:

湖水地方
ノケモノたちの夜 5 少年サンデーコミックス

著:星野真
出版社:小学館

ダイアナ達と共に湖水地方へ辿り着いたウィステリアとマルバス。
その穏やかで美しい景色と雰囲気にダイアナとウィステリアは、はしゃぎピクニックを始めました。

そんな彼らの前に崩国の十三災の一柱、シトリが姿を現します。

広告

あらすじ

ウィステリアの兄、スノウを拉致したダンタリオン達。
その一人であるシトリはマルバスやナベリウス、そしてダンタリオンが人間をパートナーにした事で今まで見下していた人間という物に興味を持った。

シトリは拉致したスノウに妹を助けるためなら僕と契約してくれるかなぁと彼に微笑んだ。

その後、湖水地方に現れたシトリはウィステリアにも、兄さんを助けるためなら僕と契約してくれるかなぁと問いかける。
続けて彼はマルバスとスノウどっちか選べと言われたら、どっちを取るとウィステリアに尋ねた。

シトリは今まで湖水地方で長い時を過ごしてきた。
その間に人間は蒸気機関で動く戦艦を作り出し、驚くほど進歩していた。
純粋に驚くシトリにそれを見せたダンタリオンは憤っていた。

彼は戦いは好きだったが、銃火器や兵器を用いた戦争には全く興味がなかった。
ダンタリオンが求めていたのは肉体同士のぶつかり合いだったのだ。

ダンタリオンは人間であるルーサーと組み、そんな戦いを剣十字騎士団相手に仕掛けるという。
人間達が自分達を忘れ進歩し、周囲の大悪魔たちが人間をパートナーとする中、シトリは一人取り残されたような気持ちを感じていた。

感想

今回は冒頭の湖水地方でのお話からスタートし、ダンタリオンが仕掛けた剣十字騎士団への攻撃が始まりました。
悪魔を人に憑依させるという方法で剣十字騎士団を分断、ダンタリオンは騎士団の有能な人材を取り込み始めます。

この巻ではそれと並行してシトリの思いも描かれました。
彼の置いて行かれるという気持ちも少し分かる気がします。
シトリが湖水地方でのんびりしている間に、人は蒸気機関で鉄の船を作り大砲で撃ち合う様になっていました。

人と長い寿命を持つ悪魔では時間の感じ方は違うのでしょうが、最近の社会の流れの早さを見ているともう少しゆっくりでもいいのになとたまに思います。

一瞬、流行った物が半年後には見向きもされなくなっている。
なんだかそれは少し寂しい事の様に感じます。

広告

まとめ

ダンタリオンとの戦いの始まりが今回は描かれました。
そんな中、捕まったスノウは活躍の機会も無く、囚われのお姫様みたいな感じになってました。
逆に彼を救おうと奮闘するウィステリアは勇者の様でした。

お兄ちゃん、なんか不憫でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この作品はpixivコミックにて一部無料で閲覧いただけます。
作者の星野真さんのアカウントはこちら

※イメージはpixabayのMartin Maraisによる画像です。
広告

-漫画完結作品
-, ,

関連記事

ライブ

トクサツガガガ 第十五巻 第百四十二話 あらすじ・感想

トクサツガガガ15 作:丹波庭 出版社:小学館/ビッグコミック 中村叶、27歳、OL、特撮オタク。 母に怒りに任せ絶縁状を叩きつけてしまった叶。 以前の様な関係に戻りたい訳ではないが、このままというの …

朝顔

夢喰いバクと悪夢の子 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

夢喰いバクと悪夢の子 2 ガンガンコミックスJOKER 著:日下幹之 出版社:スクエアエニックス メア(ナイトメア)を手に入れ一獲千金を目論む盗賊団、猛龍賊に襲撃を受けたシグレ。 彼は左腕を切断されメ …

赤 結晶

カラーレス 第四巻 あらすじ・感想

カラーレス 4 ボーダーコミックス 作:KENT 出版社:リイド社 兄と慕っていたニンム達を教団の計画で失ったフセム。 彼は教団を憎みながらも、ニンム達が死ぬ事になった件に深く関係しているアヴィディア …

タバコとカップ

JKさんちのサルトルさん 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

JKさんちのサルトルさん 2 モーニングKC 漫画:さのさくら 原作:大間九郎 出版社:講談社 美大志望の女子高生、巫マリオ(かんなぎ まりお)とその周辺の人間の悩みを、イルカな宇宙人に脳を犬の体に入 …

ウェディングドレス

雪女と蟹を食う 第六巻 登場人物・あらすじ・感想

雪女と蟹を食う 6 ヤンマガKC 著:Gino0808 出版社:講談社 痴情のもつれから起きた放火事件。 マリアの店で起きたそれを北は食い止め、店に残っていたマリアを無事助け出しました。 その事を北に …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。