錬金無人島サヴァイブ 1 アフタヌーンKC
原作:伊口紺
漫画:保志レンジ
出版社:講談社
アビシル連邦とモルト共和国、現在戦争中の二国。
そんな状況の中、アビシル連邦軍大型輸送機は敵の補給路を断つ為、基地建設用の資材を運搬していた。
だが大型輸送機は敵の襲撃を受けエンジンを破損、無人島へと墜落した。
船に取り残された錬金術師のニコ、炊事班のジン、そして捕虜のタクミは生き延びる為、協力し島での生活を始める。
登場人物
ニコ
アビシル連邦軍所属の錬金術師
赤毛お下げの女性。
自身の気力(魔力?)を使い金属等を分解再構築できる。
ただし、完成形を思い描く能力に欠ける為か、上手く形成が出来ない。
戦争で妹を失い、敵国モルト共和国に強い憎しみを持っている。
ジン
アビシル連邦軍大型輸送機炊事班
白髪垂れ目の青年。
料理は勿論、植物に関する知識、サバイバル術に長ける。
タクミ
モルト共和国軍爆撃機パイロット
灰茶髪の青年。
捕虜として捕らえられ輸送船で収容所に移送されていた。
パイロットになる前は大工をしていた。
サクラ
ニコの妹
モルト軍の爆撃により死亡。
あらすじ
墜落した輸送機は無人島の岩山に激突し大破。
奇跡的に生き延びたニコは落ちた輸送機の残骸を探索中、同じく生き延びた捕虜を見つける。
モルト軍に妹を殺されたニコは彼に銃を突き付け、両手を上げてこちらを向くよう命令した。
しかし男はニコを一瞥した後、手錠を外そうと作業を再開。
反抗的な捕虜の態度にニコは思わず引き金を引く。
しかしハンマーが撃鉄を叩く前に炊事班のジンの親指がそれを止めた。
妹を爆撃により失ったニコは捕虜を守るジンに憤るが、ジンは捕虜の軍服を開け痩せた体をあらわにする事で、男も戦争の被害者だとニコを諭した。
彼のあばら骨の浮いた体を見たニコはひとまず男への怒りを押さえ、銃を腰のホルスターへ収めた。
その後、ジンは地図で現在地を東ミナブ海の真ん中、地図にも載っていない小さな島と推測。
それを聞いたニコは襲撃場所から大分離れた場所に墜落した為、救助の期待も出来ないと答える。
ジンはそんなニコに乗っていたのが輸送機だから、燃え残った食料や物資も探せば見つかるさと笑みを浮かべた。
更に島の探索を続けた三人は、高台から島の中央を見下ろしこの島が火山活動によって出来た、二重カルデラ状の島である事を確認した。
その高台の下に捕虜の男が小屋を見つける。
小屋は家具が一切ない空き家だった。
ともかく雨風はしのげそうだと小屋を拠点とした後、捕虜をドアノブに繋ぎ、ジンは火を熾し料理を、ニコは墜落現場にある簡易ベッドを取りにと活動を開始した。
感想
輸送機の墜落で無人島でサバイバルをする事になった三人の軍人。
救助が望めない状況の中、三人は思う所はあるものの協力しながら事に当たっていきます。
その三人の中の一人、ニコは錬金術という素材があれば何でも作り出せる能力を持っています。
サバイバルにおいてかなりチートな能力に思えますが、ニコの錬金術が未熟な事で余り大きな物、複雑過ぎる物は作る事が出来ません。
そんな訳で、輸送機の残骸を錬成修復して脱出とかは出来ず、小屋の修理、水の確保、食料の確保等、サバイバルの基本をなぞる様に物語は進んでいきます。
少しずつ生活基盤が整っていく過程は読んでいてとても楽しいです。
まとめ
今回のラスト、ニコが見つけた洞窟には何が?
次は何を作るのか、先が楽しみです。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
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