小説長編

十二国記 風の海 迷宮の岸 冒頭部分あらすじ・感想

投稿日:2018年12月15日 更新日:

柴犬
風の海 迷宮の岸

著:小野不由美
画:山田章博
出版社: 新潮社 新潮文庫

十二国記の第二作目、幼い麒麟が迷いながら、王を選ぶまでの物語。

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冒頭部分 あらすじ

雪が舞う冬の庭で少年は寒さに震えていた。
洗面所で、水をこぼして拭かなかったのは誰か祖母から問われたのがきっかけだった。
弟は彼だといい、彼はやっていなので自分ではないと答えた。
では誰がやったのかと聞かれたが、自分は知らないのでそれを正直に答えた。

祖母は日ごろから嘘はつくなと行っていたので、何度聞かれても知らないと答えた。
強情な子だと、庭に出されてかれこれ一時間が過ぎようとしていた。

母が祖母に責められている、少年にはそれが辛かった。
母が祖母に負けて、風呂場でこっそり泣いているのを知っていたからだ。

裸足の足は冷え切っていて、片方の足をもう一方に乗せることで寒さに耐えていたが、片足で立つことで膝が痛みを訴えた。
不意に首筋に風が当たる。ひどく暖かい風だった。
まわりを見廻しても、家の窓が開いた様子はない。

暖かい風は今も彼に流れてきている。
倉の脇に奇妙な物が見えた。倉と土塀の間、おおよそ人が入れる隙間などない場所から、人の腕が伸びている。
腕がゆっくりと揺れる。それが手招きだと気付いた。

彼は暖かい風と、その手招きにひかれ、そちらに歩み寄った。

感想

戴国の麒麟、泰麒(たいき)が王を選ぶまでを描いたお話です。
彼は胎果(たいか)として日本で育ちます。

日本から、女怪である汕子(さんし)により蓬山に連れ戻されます。
十年間を日本で過ごした彼には、転変(人から獣に姿を変える事)も妖魔を使令(妖魔を支配下に置き使役する)にすることも出来ません。

景麒に麒麟の事を教わりながら蓬山で過ごすうち、王に選ばれようと、危険な旅を経て人々が蓬山に集まってきます。
景麒のいう王気というものが、何か分からないまま泰麒は王を選ぶことになります。

読みどころとしては、やはり使令を下すシーンと延王の悪役ぷりでしょうか。
麒麟二人に責められる場面は、ニヤニヤしてしまいます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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