ふたりソロキャンプ 5 イブニングKC
著:出端祐大
出版社:講談社
初心者だった雫も厳とのふたりソロキャンプを重ね、得意な料理の食材の扱いにも工夫を凝らす様になってきました。
そんな雫の成長を見て取った厳は彼女を長野での連泊に誘います。
あらすじ
電車とバスを乗り継ぎ二人が向かった先は長野県佐久市。
周囲に連峰が見渡せる高地に開かれたキャンプ場だった。
ここでテントを張るのは区画サイトでは無く、整地されていないフリーサイト。
今回は地面に傾斜がある場所での野営となる。
厳は雫にテントを張る場所として、避けた方が良い場所の説明をしていく。
第一に中州、第二は崖下、次にマストでは無いが水はけの悪い場所。
特に中州と崖下は最悪、命の危険がある為避けた方がよいだろう。
その他にも厳は地面についてちょっとしたアドバイスを雫に行っていく。
その後、テントを張り終え雫のベトナム料理と酒を楽しんだ厳は早々に眠るという。
彼はテントに入る前、雫に連泊の醍醐味は二日目からだと笑みを浮かべた。
翌日、夜明け前に起きた二人はコーヒーを飲みつつ、朝日を楽しんだ。
その山脈から登る朝日を見ながら厳は言う。
「連泊の醍醐味、それは――……時間だ」
一泊では慌ただしく撤収の準備をしなければならない。
連泊であれば丸一日、自由にのんびりと過ごせる。
その自由な時間こそが厳の言う連泊の醍醐味だった。
感想
今回はほぼ一冊、長野でのキャンプの様子が描かれました。
冒頭で書いた様に、この巻でも雫は料理の食材について色々な工夫を考えていました。
一日目の生春巻きやベトナム風アクアパッツァ、そして二日目の丸鶏では無く鶏ももを使ったミニビア缶チキン、食材を流用したコンビーフコロッケ等、持って行ける量が決まっているからこそ、食材を使いきる無駄をなくした料理の数々。
そんな雫の料理を味わった厳は、これまで余り感心がなかった料理に興味を抱いたみたいでした。
おじさんが料理にハマると色々こりそうなので、すこし楽しみです。
まとめ
私は以前も書きましたがにわかキャンパーだったので、料理と言ってもバーベキューかカレーとかしかやった事はありません。
ですが、この作品を読んでいると雫が作る様な手の込んだ料理も作ってみたいなぁと思えてきます。
まぁ、全然料理上手とかじゃないんですけど……。
あっ、食べるのは凄く得意です。
この作品はイブニング公式サイトにて第一話が無料でお読みいただけます。
作者の出端祐大さんのTwitterアカウントはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。