空挺ドラゴンズ 9 アフタヌーンKC
著:桑原太矩
出版社:講談社
天山迷路を潜り抜け幻の龍“天山龍”を仕留めたクイン・ザザ。
その龍を曳航しようとしていた彼らの前に、嵐を引き連れ一匹の龍が現れます。
あらすじ
嵐と共に現れた龍の姿に船長代理のクロッコの顔色が変わった。
彼は声を荒げ船員たちに撤退の指示を下す。
だが仕留めた龍の切り離しに手間取り、嵐の龍の接近を許してしまった。
ブリッジを覗き込んだその龍は、目を細めると髯から雷を放った。
強力な雷撃はクイン・ザザのエンベローブと前甲板を破壊。
墜落したクイン・ザザを一瞥すると雷雲と共に飛び去った。
クロッコは同じく天山龍を追っていた屠龍船“フラナ・クラーヴァ”に曳航を頼むが屠龍船船長のクルガはそれを拒否。
同じ船乗りであるクイン・ザザの一行を気遣うローランを促し、天山迷路を後にする。
天山山脈に残されたクロッコ達は船の状況を確認、ミカの提案で天山龍の解体を始めた。
負傷したミカに代わり、クロッコや総舵手カペラ達、普段は解体に加わらない者も総出で龍を解体していく。
その解体作業の中でカペラはクロッコに先ほどの龍の事を尋ねた。
全員の視線がクロッコに集まる。
「……あいつは……」
クロッコが語った龍の名は“震天王テュポーン”。
かつて初代クイン・ザザ号を沈めた因縁深い伝説の龍だった。
感想
今回は震天王テュポーンの登場と、破壊されたクイン・ザザ修理までの道程が描かれました。
経理担当のリーは金策に駆け回り、因縁のあるクロッコはテュポーンを追う事を宣言します。
受けたダメージは大きく船の修理費用は膨れ上がり、先の見えない状況の中、クロッコは船員たちに船を降りるか否か決断するよう話しました。
強大な敵に機体が傷つき、改修された新たな船でリベンジを挑む。
王道的な展開と言えるのでしょうが、人の繋がりによって道が開いていく感覚はやっぱり最高に楽しいです。
まとめ
次巻では故郷の戦乱によってクイン・ザザに乗る事になったヴァナベルの過去が紐解かれる様です。
読むのが今から楽しみです。
この作品はpixivコミックでも一部無料で読む事が可能です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。