漫画完結作品

トクサツガガガ 第二十巻 あらすじ・感想

投稿日:2020年9月2日 更新日:

野外ステージ
トクサツガガガ 20 ビッグコミックス

作:丹波庭
出版社:小学館/ビッグコミック

中村叶(なかむら かの)、27歳、OL、特撮オタク。

特撮を通じ仲良くなった小学生ダミアン。
彼の進学問題を巡り疎遠になった叶は和解の為、遊園地でのヒーローショーに彼を誘います。

ヒーローショーには来てくれたダミアンでしたが、彼は前回と変わらず怪獣モウイーワ(もういいと全てを拒絶する岩の怪獣)のままでした。

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冒頭あらすじ

ダミアンとの和解を望んでいた叶だったが、彼は叶に裏切られたという思いの為、ヒーローショー自体も純粋に楽しめなくなっていた。

頑ななダミアンに叶も憤り、結局彼女も“モウイーワ”になってしまう。
ダミアンをどうにかしたいが、どうすればいいのか分からない。
そんな状況の中、獣将王のヒーローショーは始まった。

会場の後ろの席で、一人離れてショーを見ていたダミアンに彼が大好きだったトライガーが手を差し伸べる。
しかし、ダミアンは素直に握手をする事が出来なかった。

そんな彼に一人の男性が声を掛ける。

「子供が一人でいると危ないよ」

見知らぬ男から声を掛けられたダミアンは恐怖を感じ、叶達が座る前列へと足を運んだ。
「変な人が」というダミアンの言葉で後方に目をやると、そこには吉田の恋人タツの姿があった。

感想

今回は内容的には殆ど獣将王のヒーローショーで占められていました。
叶の周囲に人が集まる切っ掛けを作ったのは獣将王と言えるので、その作品で最終巻を飾るのは感慨深い物がありました。

トクサツガガガを読む切っ掛けとなったのは、Twitterで見た一コマ、叶の心の叫びでした。

“本を読みたい!テレビを観たい!帰って寝たい!はなぜ「用事」として認められないのか!”

お家大好き人間な私は、ずっと感じていて言葉に出来なかった物を代弁してもらった様に感じました。
確かに人付き合いも大事だとは思いますが、同じぐらい趣味に費やす時間も大切だと思います。

この作品は特撮に重点を置いて描かれていましたが、語られていた事は特撮を別の物に置き換えれば誰にでも当てはまる物だった様に思います。

映画、音楽、スポーツ。
別にオタク的な趣味では無くても、自分の好きな物を大切に思う気持ちは一緒な様に感じます。
好きな物を誰に恥じる事無く精一杯楽しむ。

それを教えてくれた作品だったと思います。

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まとめ

特撮をテーマにしたとても熱く楽しい作品でした。
テレビドラマの獣将王やエマージェイソンを観た時は、本気やんと凄く興奮した事を思い出します。

作者の丹波庭さんの次回作もとても楽しみです。

この作品はビッグコミックBROS.NETにて第一話が無料でお読みいただけます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはpixabayのWikimediaImagesによる画像です。
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