カラーレス 3 ボーダーコミックス
作:KENT
出版社:リイド社
教団の思惑に乗りアヴィディアを襲った何でも屋のニンムとジカイム。
アヴィディアに敗れたジカイムは教団に回収され、ニンムは取り込んだ色の力に耐え切れず周囲を吹き飛ばして果てました。
その戦いの中でアヴィディアを救おうとした智慧が人では無い事が判明します。
彼女は祖先病前に人間を模して造れた精巧なアンドロイドでした。
登場人物
総帥
色彩神の復活を画策する教団イオドプシーの指導者
経典に従い色彩神を復活させ、色を失った世界に色を取り戻そうとしている。
ジカイム曰く、彼らの計画はおとぎ話。
ザシュウ
色力学者/元教授
アヴィディア達が使っている色素の精製技術の基礎を構築した。
現在は一線を退き個人宅で研究を続けている。
アヴィディアの知己。
アーノイ
ザシュウの助手
アヴィディアの知己。
色力学者の女性。
センゼン
ヒガ区に住む資産家の老人
ニンム達の襲撃で被害に遭ったシガ区のシンボル「大画面(街頭ヴィジョン:テレビ等を持てないシガ区の住民にとっては唯一の情報源)」の復興に資金を提供した。
彼も彼で何か企んでいる。
あらすじ
ニンムとジカイムの襲撃を辛うじて退けたアヴィディアだったが、教団の技術で強化された二人の力に装備の力不足を感じていた。
行き詰っている様子のアヴィディアに智慧は彼以外の色力学者への協力を提案する。
だが貴重な色素を求めた人々により襲撃を受け、多くの色力学者は他界。
残った数少ない同胞を巻き込む事にアヴィディアは躊躇していた。
そんなアヴィディアをコヴェデスは現在の状況を訴え説得。
彼の言葉を聞いたアヴィディアは、それが同胞たちを救う事になるかもとかつての仲間に協力を求める事を決めた。
一方、教団ではハッキングにより彼らの計画を知ったジカイムが反乱を起こしていた。
教団の計画、それはニンム達三人を生贄に使い、彼らの崇める色彩神を復活させるという物だった。
色彩神が復活すれば、マーシパルスによって失われた色が世界に戻る。
ジカイムはそれをおとぎ話と嘲笑ったが、総裁を始め教団の人間達は本気でそれを信じ、実行するつもりのようだった。
感想
今回は前巻で命を落としたニンムに続き、ジカイムも教団の手によって殺害されます。
一人残った何でも屋フセムは生き残る術を求め、教団の技術を受け入れアヴィディアに戦いを挑みます。
現状で教団が復活させようとしている色彩神がどんな物なのかは不明ですが、ニンム達を生贄に使い、更に街の人々の犠牲も厭わない教団がやる事なので恐らく、ろくでもない物だと思われます。
色素を使った強化スーツをずっと纏っているアヴィディア、人と同じ感情を持ち食事をし涙を流すアンドロイド智慧、そして失われた色を復活させるという色彩神。
どれもまだ謎ですが、アヴィディアには人々を虐げる教団には負けて欲しく無いと思います。
まとめ
知己の色素研究者、一連の事件を追う刑事たち等、アヴィディアの仲間になってくれる人物も集まってきました。
教団の目的も判明し、少しづつ謎が解けていくのが読んでいて楽しいです。
こちらの作品はpixivコミックでも一部無料で閲覧できます。
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お読みいただき、ありがとうございました。