シネマこんぷれっくす! 1 ドラゴンコミックスエイジ
作:ビリー
出版社:富士見書房
高校に入学した映画が好きな少年、熱川鰐人(あたがわ がくと)は、青春映画の様な高校生活を夢見、どの部活に入るか迷っていた。
そんな鰐人の前に、ルーク・スカイウォーカーが訓練に使っていたシーカー・ドロイド(ファルコン号の中で目隠ししたルークにビームを撃っていたアレ)が現れる。
登場人物
熱川鰐人(あたがわ がくと)
映画好きな高校生男子
好きな映画はアクションと青春もの
中学時代は映画の突っ込んだ話が出来る友人がおらず、悲しい思いをした。
フォース(映画研究部のトラップ)の導きにより、同好会に格下げされそうだった映研に入部する事になる。
見た目に反して成績は優秀。
字幕は見る場所によって変えるスタイルだが、どちらかと言うと字幕派
映画館での飲食は飲む派。
黒澤天喜(くろさわ あき)
高校二年の女子
好きな映画は黒澤映画
いつもサングラスをかけているのは、クォーターである為、目の色素が薄く陽の光の下では目を開けていられないから。
字幕派、映画館では何も食べない。
花村瑞月(はなむら みつき)
高校二年の女子
好きな映画はカンフー映画
カンフー映画、特にジャッキーは大好きだが、本格的にカンフーを学んだ事は無い。
バスト88のグラマーな女の子。
吹替派、映画館では食べる派。
宮川一子(みやがわ いちこ)
高校二年の女子
好きな映画はB級映画
人見知りでコミュ障気味だが、慣れれば喋ってくれるようになる。
特に好きな映画については饒舌。
駄目な映画を面白可笑しく解説してくれる為、駄作の筈が面白く感じてしまう。
吹替派、小食なので映画館では何も食べない。
祝巖鉄(いわい がんてつ)
高校三年の男子
好きな映画はSF
作中登場する小道具などは、彼が制作した物も多い。
作中では影薄め。
巻末では主役を助けるサポート役として大活躍。
小津安(おづ あん)
高校一年の女子
鰐人のクラスメイト。
彼の事が気になり、その影響で映画を観るようになった。
気になるがゆえ、鰐人にはきつく当たってしまう。
あらすじ
青春映画のような高校生活を夢見る少年、熱川鰐人は部活選びの最中、スターウォーズのドロイドに導かれ、三人の女子と出会う。
彼らは映画研究部で新入部員獲得の為、スターウォーズの小物を使い引っ掛かる者を探していたのだ。
鰐人は映画は好きだが青春を謳歌する為、文化部は避けたかった。
そんな鰐人を部員の黒澤、花川、宮川の三人は手を変え品を変え、映研に誘う。
だが鰐人は顔の良い女子が三人もいる部活に、新入部員が一人もいない事で、彼らが一般生徒からその奇行ゆえ爪弾きにされていると推察。
入部を断り、その場を後にしようとする。
そこに三年生の祝という男の先輩が現れた。
彼が差し出したライトセイバーを受け取り一旦は乗ってみるも、そういうのが嫌なんだとライトセイバーを地面に叩きつけ彼らに背を向けた。
祝は最後の手段とオーダー88を発動。
指令を受けた黒澤は花川のシャツを捲り、彼女の豊かな胸を鰐人に見せつける。
「刮目せよ!これが!青春だ!!映研に入ればコレとワンチャンあるんだぞ!!」
その言葉の効果は絶大で、鰐人は差し出された祝の手を強く握り返した。
感想
映画について映研のメンバーがあれこれ話す、日常系のコメディです。
欄外に映画に対するコメントが載っているのですが、短すぎて内容を知らなければ全く分からない物が多いです。
ですが半面、一度でも観た事があれば、思わず頷いてしまうでしょう。
全部を楽しむには登場する映画を知らないと難しいですが、部員たちがとても楽しそうに話すので、思わずその映画を観たくなってしまいます。
作中、黒澤がニコラス・ケイジについて話していたのですが、私も彼女と同じようにニコラス・ケイジを見ると何故か笑ってしまうので、この作品が一気に好きになってしまいました。
まとめ
ちょっとした会話に出てくる作品を含めると、とても沢山の映画タイトルについて触れられています。
HiGH&LOW、興味が無くて観てなかったけど、借りて来ようかな。
この作品はComicWalkerにて一部無料で閲覧いただけます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。