漫画

違国日記 6

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サボテンと夜違国日記 6 フィールコミックス
著:ヤマシタトモコ
出版社:祥伝社

槙生がいつ渡そうか迷いしまい込んでいた母、実里の日記を読んだ朝はその事で改めて自分が何を失ったのか気付きます。
それは彼女に自分と他人の違いを感じさせ、その憤りから朝は学校をサボってしまうのでした。

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あらすじ

学校をサボった朝は、彼女の友人えみりの情報で無事見つかった。
槙生達に保護され家に戻った朝は、槙生に自分の中の寂しさを分かってくれない槙生に憤る。

しかし槙生は感情が個々人の物であり、向き合い方も人それぞれというスタンスを崩す事は無かった。

一人部屋に戻り携帯で槙生の小説を読む。
そこには竜を失い浜辺を一人彷徨う男の姿が描き出されていた。
悲しむ男の心情を書きながら槙生は決して朝の心に共感してはくれなかった。
その理由が朝には分らず、声を上げて泣いた。

朝の泣き声を聞き、槙生は彼女の部屋を訪れる。

「おとうさんとおかあさん……死んじゃった……」

涙を流し言った朝に槙生はそうだねと答えながら、彼女の肩を抱いた。

それから十日後、学校に復帰した朝は軽音楽部の冬公演に出る為、歌詞を書く事になる。
一応書いたその詞を槙生に見せると、彼女は赤面しつつ言葉を濁した。
朝としては結構自信があったのだが余りよくなかったらしい。

そんな槙生の反応に憤りつつ、朝は彼女にコツを尋ねた。
槙生は一通り技術的な事を口にするが、朝が聞きたいのはそういう事では無かった。
その事を伝えると槙生は言いたい事を書けばいいと言う。

カウンセリングの教師と同じ事を言う槙生に朝は不満を募らせる。
更に他のアドバイスを求める朝に槙生は

「死ぬ気で……殺す気で書く」

と朝には理解出来ない言葉を紡いだ。

感想

冒頭のシーンで朝が求めていたのは、これだという明確な答えだと思いました。
朝はこれまで母親の実里に道を示されて生きてきました。
しかしそれを失い、突然、全てを自分で決めるよう周りから求められます。

レールの上を走ってきた朝にとって、自由はとても不自由な物である様でした。

また、彼女の言う違う国の言葉というフレーズも、普通にきちんとする事を目標にしていた実里の影響を大きく感じる物でした。
恐らく朝にとって世間一般で広く認識されているモノ、常識と呼ばれるものから外れた人々の言葉は異質な物に感じられるのでは無いでしょうか。

彼女が歩んできた人生も彼女だけの物であり、他人は別の人生を生きている。
その事が理解出来れば朝のモヤモヤも晴れるような気がします。

まとめ

槙生と朝が分かり合えないのは、槙生は自分の考え方以外の物がある事を受け入れる受け入れないは別にして認めていて、朝は自身の価値観以外の存在がある事さえ気付いていないからかなと、この巻を読んでいて唐突に思いました。

何かを測るものさしは人それぞれ違うと思うんですよね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

こちらの作品はpixivコミックにて一部無料でお読みいただけます。
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※イメージはPixabayのskeezeによる画像です。
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