スノウボールアース 1 ビッグコミック
著:辻次夕日郎
出版社:小学館
A.D.2025 一体目の銀河怪獣が地球に襲来。
その後も次々と襲い来る怪獣の脅威に対抗する為、人類は対怪獣戦線「E-RDE(エルデ)」を設立。
巨大ロボ「スノウマン」のパイロットの少年、鉄男(てつお)は十年の戦いの後、最終決戦を迎えようとしていた。
登場人物
流鏑馬鉄男(やぶさめ てつお)
対銀河怪獣用ロボット、スノウマンのパイロット
黒髪黒目の少年。
父の作った自爆前提のロボット兵器を哀れに思い、兵器に搭乗、ユキオと名付け彼を操り怪獣を撃退する。
その事で救世主と祭り上げられた。
以後、改造を加えられたユキオと共に銀河怪獣と戦い続けて来た。
元々あがり症だった事、多感な少年時代を戦いに費やした事でかなりのコミュ障。
ユキオ/スノウマン
地球防衛大機星
元は鉄男の父流鏑馬虎鹿(やぶさめ こじか)が開発した自動稼働型爆弾。
自爆する事が運命づけられた自分の境遇に、抗議の声を上げていた所、鉄男に同情され共に戦う事になる。
コミュ障な鉄男にとって唯一の友人。
乃木蒼(のぎ あお)
寒冷化した地球での生き残りの一人
セミロングの女性。
課長らしい。
古町(ふるまち)
乃木の部下
リーゼントの大柄な青年。
西村(にしむら)
解体班長
黒髪眼鏡の大柄な男。
寒冷化前の地球でユキオの戦いを見た事がある。
瀧村(たきむら)
解体班
スキンヘッドで髯のおじさん。
鉄男が息子の丈二(じょうじ)を助けた事で彼に恩義を抱く。
あらすじ
宇宙怪獣に対抗する為、鉄男の父流鏑馬虎鹿が作った自動稼働型爆弾。
彼の境遇を哀れんだ鉄男は、爆弾をユキオと名付け、搭乗し戦う事でユキオに別の価値を見出させ、自身はロボットを操り怪獣を倒した救世主という扱いとなった。
それから十年後、様々な改修をなされすっかり形の変わったユキオと共に鉄男は外宇宙での最終決戦に赴く。
作戦では鉄男達が囮として怪獣を引き付けている間に、外銀河踏破戦艦エルデ号が怪獣の群れの中央に潜入、新兵器“全方位無限(インフィニティ)レーザー”を放ち殲滅するという物だった。
しかし、エルデ号は原因不明の不調によりレーザーは放てず、バリアーも作動出来ず撃沈。
その後、鉄男はユキオと二人奮闘するも、機体は戦闘不能状態へと陥る。
二人は最後の手段である自爆を選択。
鉄男はユキオと共に果てるつもりだったが、ユキオは頭部コクピットに搭載された脱出ポッドでユキオを離脱させ、自身は周囲の怪獣を巻き込み自爆した。
自分を救ってくれた鉄男の幸せな人生を望みながら……。
それから八年後、地球に辿り着いたポッドの中で、鉄男はコールドスリープから目覚める。
救世主として人々から迎え入れられる想像をしながら、鉄男はポッドのハッチを開けた。
しかし、そこから見た景色は氷に覆われ凍り付いた無人の街だった。
感想
救世主として怪獣と戦い、その弊害としてパートナーのユキオ(ロボット)しか友人のいないコミュ障となった青年が、凍り付き怪獣の支配する地球へ帰還し生き残った人類と共に怪獣と戦う。
内容的にはそんな感じの作品です。
どうして地球は寒冷化したのか、冒頭、鉄男が戦っていたモノよりも怪獣達が進化しているのが何故なのか。
様々なSF作品同様、この作品も謎が多いです。
コミュ障な鉄男ですが、十年間戦ってきた事で戦闘におけるセンスは一流で、襲撃して来た怪獣を撃退し生き残った人々には受け入れられた様です。
極寒の世界、今後どんな展開になるのか楽しみです。
まとめ
次巻では十年前に起きた地球凍結についてが語られる様です。
早く次が読みたいです。
この作品は、ビッグコミックBROSにて一部無料でお読みいただけます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。