ぽんこつポン子 6 ビッグコミックス
作:矢島圭太
出版社:小学館
ゆうながライブに出た事をネットを介し知った彼女の母は激怒。
怒りを滾らせたまま、日坂町へ車を走らせていました。
登場人物他
ぽんぽこポン太マークIII
家政婦協会の最新型家政婦ロボ
狸をモチーフにした最新型のロボット。
ポン子と違いかなりデフォルメされたデザイン。
なんか浮いてる。(抽象的な意味で無く、ホントに宙に浮いている)
腹部にお茶を煎れられる「へそで茶を沸かす機能」を装備。
ちなみにお茶はとても美味しいらしい。
車の運転も出来る。
くみ
ゲンジと会長の昔馴染(故人)
ゲンジに恋心を抱いていた。
過去にゲンジと千秋が口付けする場面を目撃したりもした。
あらすじ
ゲンジの家にやって来たゆうなの母。
彼女はゆうなが静かな環境で勉強に励んでいると思っていた。
しかしライブではしゃぐゆうなの姿は、母には遊んでいる様にしか映らなかった。
今すぐにでも連れ帰るという母に、ゲンジは落ち着くよう割って入る。
もうすぐ夏休みも終わるし急がなくてもと言ったゲンジに、彼女はステージでラップを披露するゲンジの動画をかざす。
何も言えなくなったゲンジに代わり、ゆうなが自身で何か言おうとするが母は声を荒げ自分に従う様プレッシャーをかけた。
母の勢いに押し切られそうになった場の空気を、ポン子のマイナスイオンが中和した。
改めてちゃぶ台をはさみ話し合いを続ける。
お土産だという「ぴよよ(ひよこの形を模したお菓子)」を見て、ポン子はお茶をと台所へ向かおうとするが、それをゆうなの母は制した。
「それはもうあなたの仕事じゃないわ」
そう言って手を鳴らす。
「お呼びでしょうか奥様」
そう言って現れたのは最新型の家政婦ロボット“ぽんぽこポン太マークIII”だった。
ポン太はとても美味しいお茶を腹部の「へそで茶を沸かす機能」によりいれた後、ポン子が人の役に立っていないと断じた。
ゆうなの母は既に家政婦協会に交換を申し込んでいるという。
ゲンジは流石にそんな事は頼んでいないと反論するも、ラップ動画により再び沈黙させられた。
ゲンジもゆうなも押し黙り、ポン子の交換は決まったも同然の様だった。
「ゆうなを連れ帰り」
「ポンコツを回収します!」
ポン子にそう迫ったゆうなの母とポン太に、ポン子は「イヤです……」と拒絶を示した。
ロボットが命令を拒否した事にゆうなの母が動揺している隙をついて、ポン子はゆうなの手を取りゲンジの家から逃げ出した。
感想
今回はゆうなの母、夏休みの終わり、ゆうなとの別れ、ゆうなのいない日々、くみのお葬式、さんごの誕生日、日坂町の懇親会の七つのお話が収録されました。
夏休みが終わり、ゆうなは東京に戻ってしまいました。
恐らく冬にはまたゲンジの家に来るのではないかと思いますが、くみのお葬式のエピソードの事もあり、ゲンジもいつ亡くなってもおかしくありません。(作品的には大丈夫だとは思うのですが)
このブログでも何度か書いたのですが、人はいついなくなってしまうのか誰にも分かりません。
若くても事故や病気で突然この世を去る事もある筈です。
会いたい人には、そう思った時に会っておくべきだなと今回読んでいて思いました。
まとめ
夏が終わり日坂町は秋に向かっていっている様です。
この巻のラスト、懇親会は温泉旅館で行われていたのですが、二代目と茜、そしてポン子が温泉で一緒になってしまいました。
ポン子の裸を見たい(技術者としての興味から)二代目の姿は完全に変質者でした。
こちらの作品はビッグコミックBROS.NETにて第1話~3話までが無料で閲覧いただけます。
作者の矢寺圭太さんのTwitterはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。