漫画

へんなものみっけ! 5

投稿日:2020年8月3日 更新日:

りんごへんなものみっけ! 5 ビッグコミックス
著:早良朋
出版社:小学館

今回は博物館ではDNA分析を担当している堀内(ほりうち)と事務局長の財前にスポットが当てられた他、別の博物館との繋がり、二ホンオオカミを求めた小学生達の冒険等が描かれました。

余り知られていない博物館の裏側を描いた作品です。

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登場人物紹介

森山みどり(もりやま みどり)
サイエンスカフェを主催している女性
サイエンスカフェの他にも子供をメインとした理科教室も行っている。

黒船一星(くろふね いっせい)

男子高校生
頭脳明晰だが人とのコミュニケーションに難がある。
実家は奏蓮寺という歴史のあるお寺。

猿田彦(さるたひこ)
奏山大学人類学研究室の教授
アロハにサングラスの壮年の男性。
人類学研究室はかなでの森博物館のDNA分析のアルバイトをしている堀内(ほりうち)が籍を置いている。
猿田彦と堀内は縄文人の研究を行っている。

大海(おおみ)
清棲が研究者を目指す切っ掛けを作った人物
南極観測隊にも参加している。

財前匡(ざいぜん ただす)
かなでの森博物館事務局長
透の直属の上司。
経費節減にうるさく、研究員たちの消耗品の管理にも厳しい。
博物館のPRにも力を入れている。
彼が経費にうるさいのは博物館を存続させる為。

空峰アメリ(そらみね あめり)
民族学博物館の研究員
元気で明るい女性研究者。
民族学博物館は人間の活動に関わる物事の展示・研究を主体としている。

保高顕人(ほだか けんと)
民族学博物館標本管理担当
シルクハットに丸眼鏡に髯の小太りの男性。
標本の管理の他、借り受けた標本の移送にも積極的に関わっている。
展示物に対し暴走気味の空峰の抑え役。

聡太(そうた)
ナミの友人
ナミ達と共に二ホンオオカミを探す為、奏山へ向かう。
二ホンオオカミがたった百年で幻と呼ばれた事に複雑な思いを抱く。

銀子(ぎんこ)
奏山稲荷神社の娘
家の手伝いで巫女をやっている。
金髪ショートのアグレッシブな少女。

各話あらすじ

第36話 日曜日よりの研究者
久しぶりの代休のある日、買い物帰りの透は雰囲気のいいカフェを見つける。
カフェに入るとそこには見覚えのある人達がお茶を用意していた。
コーヒーをいれていたのは立花、運んでいたのは清棲だった。
彼らはカフェで開催されていた企画「サイエンスカフェ」に参加していたのだった。

主宰者の森山から参加を促された透は、よく分からないまま参加を決める。
トールが参加したそれは、提示された標本(化石等)と問題からヒントを頼りに正解を話し合いながら探すという物だった。

第37話 土器にドキドキ
その日、透は標本を手に奏山大学を訪れていた。
博物館では標本が古すぎ上手くDNA鑑定が行えなかった。
そこで最新の検査機器を持つ大学の研究室を頼ったのだ。

研究室には透とも顔なじみの堀内も籍を置いている。
彼女に経緯を話しDNA鑑定を頼んだ透だったが、堀内と教授の猿田彦は人のDNAを研究の為欲しており、透にサンプル提供を頼もうと彼をかなり強引に研究室に連れ込んだ。

案内された研究室には、縄文人の骨の他、彼らが作った土器の数々が所せましと飾られていた。

第38話 レジェンド・オブ・アンタ―クティカ
休日のその日、透は、かねてより行きたいと思っていた国立極地研究所、南極・北極科学館へ足を運んでいた。
南極に関わる様々な展示物に透の心は湧き立った。

隊員服の試着を試していると、職員らしき男性が手を貸してくれる。
その男性の申し出で透は彼に科学館を案内してもらう事となった。

第39話 万有引力の庭
博物館の庭に植えられたリンゴの木に実がなっているのを、植物を見て回っていた立花は発見する。
このリンゴは万有引力の法則を思いついたニュートンが見たリンゴの木だった。

正しくは接ぎ木で増やされた子孫ではあるが、実がなったのは植樹してから三十年で今回が初めてらしい。
それを知った事務局長の財前は博物館のPRに使う事を思い付くが……。

第40~41話 ミイラに魅入られて(前後編)
かなでの森博物館に民族学博物館から標本を借りに、空峰アメリという研究者がやって来る。
博物館同士の標本の貸し借りは珍しい事では無く、展示をより良い物する為、結構行われている。

透は別の場所にも展示物を借りに行くという空峰たちの道案内として、彼らのトラックに乗り奏蓮寺という寺に向かう。

その寺ではサイエンスカフェで知り合った少年、黒船一星が一行を出迎えてくれた。
空峰は奏蓮寺の寺宝だという、人魚と天狗のミイラを借り受けようとしていた。

しかし、一星はミイラを展示するという空峰に反対だと声を上げる。
彼はミイラが作り物、つまり偽物である事に嫌悪感を抱いていたのだ。

第42~43話 スタンド・バイ・ウルフ(前後編)
小学校からの帰り道、ナミたちは松林の下でエビフライに似た不思議な植物を見つける。
もしや新種では博物館に持ち込んだが、答えは松ぼっくりだった。

リスが松ぼっくりを食べると芯だけが残り、エビフライそっくりになるのだ。
答えを聞き残念と肩を落としたナミたちに、清棲は未発見の動植物や絶滅した思われていた動物が発見された話を語る。

その話で出た二ホンオオカミに強く引き付けられたナミは、博物館からの帰り友人達に自分達でオオカミを探さないかと持ち掛ける。
オオカミの話を聞き思う所のあった聡太はそれに賛成。
他の二人も加え奏山でオオカミを探す計画を練り始めた。

第44話 神のみぞ知るクロウ!?
市役所への定期報告の日、透は上手くいくよう神社でお参りをしていた。
参道を帰っていると、そこで木の上から蝋燭を加えた金髪の巫女がおりてくる。
呆気にとられた透を置いて巫女は足早にその場を去った。

その後、謎は解けないまま報告を終えた透は、刑事の鬼瓦とばったり出会う。
彼に挨拶し話していると最近、奏山稲荷神社付近でボヤ騒ぎが連続しているらしい事を聞かされる。
透の中で不審火と蝋燭を持った巫女が繋がり、真相は不明のまま彼の心は不安に揺れた。

感想

今回は天狗とミイラのお話で登場した空峰の言葉が心に残りました。
彼女は帰国子女として、日本とアメリカを行き来していた過去を持っています。

日本、アメリカ、そのどちらでも、日本人ではない、アメリカ人ではないと輪に入れない幼少期を送ってきました。
そんな彼女の救ったのは古代の彫刻でした。

ライオンマンと呼ばれる獅子の頭に人の体の彫刻。
その存在が教えてくれた曖昧で不思議な物を人が好んだという事実。

それは何人でもないと言われ、自分自身が曖昧だった空峰には光だったのでは無いでしょうか。

また作中、語られた様に驚異や怪異が人の交流を促す事は大いにあると思いました。
そうでなければ、現代において昔からある神話が人々に親しまれていたり、様々な都市伝説が新たに生まれ続ける事は無いように思うからです。

人は不思議な物、不思議な話を本能的に求めているのかもしれません。

まとめ

今回も知らなかった事、知っていたつもりになっていた事を知る事が出来ました。
透の企画展も方向性が決まったようです。次巻も楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この作品はpixivコミックで、第一話が無料でお読みいただけます。
作者の早良朋さんのTwitterはこちら

※イメージはpixabayのKarsten Paulickによる画像です。
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