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こびとのシイタと狩りぐらしの森 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

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モグラ
こびとのシイタと狩りぐらしの森 1 モーニングKC

著:樺ユキ
出版社:講談社

高台の倒木をくり抜いた集落で暮らす小人の少年、シイタは集落を抜け出した親友、ナラを捜すため危険な森へと冒険の旅に出た。
その旅の途中、行方不明であるシイタの父の命を狙う男、イズナと出会い彼と道行を共にする。

やがて二人は大量のアリに襲われる集落、バーンの娘、クーゲルと出会い集落をアリから救って欲しいと懇願されるのだが……。

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登場人物他

女王アリ
バーンを脅かすアリの群れの女王
シイタたちは群れを集落から引き離すため、群れの中心である女王アリを確保しようと巣に潜入するが……。

オケラ
穴掘りの得意な昆虫
バーンでは集落の改修用に飼育されている。

モグラ
地中に住む危険な獣
非常に大食漢で、地中を移動し常に食料を探している。
12時間、食事ができないと餓死する。

あらすじ

岩のくぼみに作られた集落、バーン。
クーゲルに導かれ、たどり着いたその集落がアリに襲われる理由。
それは集落が生産している樹液を精製し作られるシロップが原因だった。

イズナは集落を捨てるしかないと言うが、集落の長でありクーゲルの母親でもあるシュトゥルーデルは樹液により、集落の暮らしが成り立ってきた過去を鑑み、アリが去るまでの十数年を耐える覚悟を決めていた。

彼女は少数の部下と残り、クーゲルを含めたほとんどの民を集落から逃すつもりだった。

しかし、アリを追い払い集落での暮らしを守りたいクーゲルはそれに反発。
イズナが提案した女王アリを倒せば、アリの群れは崩壊するという話を実行すると宣言。

クーゲルを想うシュトゥルーデルはそんな彼女の頬を張った。

「あなたはまだ子供。そんなことは許されない。それに冷静な判断ができない者は族長にはなれません」

そう言ってシュトゥルーデルはクーゲルの手を引いた。

「……族長になんかならなくていい」

自分はこの集落を救いたいだけ、だがシュトゥルーデルは自分を心配して何もやらせてくれない。

「したいこともできずに生きてるくらいなら、死んだ方がマシよ!」

両目に涙を溜めたクーゲルはそう叫び、母の手を振り払って駆け去った。

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感想

今回はアリに襲われた集落、バーンを救うためシイタとイズナはクーゲルと共にアリの巣に潜入、女王アリを探す事になります。

アリの生態を考慮しながらシイタ達は巣を探索し、女王アリの捜索をするのですが、身近なアリという昆虫がどんな風に暮らしているのかが知れてとても興味深かったです。

また、作中、姿を見せたわけではありませんが、痕跡としてたびたび登場する人間の存在も非常に気になります。

まとめ

この巻の終盤、イズナに置いてきぼりにされたシイタ。
降り続く雨の中、寒さと飢えで疲弊する彼がどうなるのか。
続きが気になります。

この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
作者のハナツカ シオリさんのTwitterアカウントはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはPixabayのDirk (Beeki®) Schumacherによる画像です。
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