ざつ旅 -That’s Journey- 3 電撃コミックスNEXT
著:石坂ケンタ
出版社:KADOKAWA
没が続き漫画を描く事にナーバスになっていた漫画家の卵、鈴ヶ森さんでしたが、先輩漫画家や友人、後輩との旅で得た感動や想いが彼女の心を前向きに変えた様です。
それは彼女の作品にも影響を与えていきます。
鈴ヶ森さんのTwitterはこちら。
今回の旅先と各話感想
広島
前巻からの続きで鈴ヶ森さんは後輩のゆい(鵜木ゆい:うのき ゆい)と師匠(糀谷冬冬音:こうじや ふゆね)の三人で広島を旅しました。
厳島神社(作中では改装中)、呉の大和ミュージアム、尾道では展望台からの眺めからの締めの尾道らーめんと広島を満喫した模様。
前巻のまとめで書いた様に厳島神社の改装中の件は、ツイッターでリアルタイムで見ていたので残念と同時にすごくリアルを感じました。
そんな広島旅行を単行本で時間を置いて読むのは、思い出をみている様でとても不思議な感覚でした。
青森
一人旅
八甲田山で湿原展望台、日本三秘湯の一つ谷地温泉、夜は岩魚づくし。
一晩明けて、恐山菩提寺。
恐山からの景色は鈴ヶ森さんにインスピレーションを与えた様でした。
あと谷地温泉、38℃のぬるい下の湯に30分つかってから、42℃の上の湯につかるやつ。
何だかすっごく気持ちよさそうでした。
和歌山
一人旅
本州最南端で初日の出を見る旅。
和歌山県JR串本駅を更に南へ潮岬(しおのみさき)の最南を目指す。
下見も兼ねて灯台や道中の景色を楽しみながら太平洋を望む高台へ。
翌朝、夜明け前に宿を出たちかは星空を見上げながら海までの道を歩く。
日の出を見た後は新宮(しんぐう)でジビエハンバーグ、熊野本宮大社で初詣。
見開きで描かれた初日の出がとても綺麗でした。
岩手県
友人ハッスー(蓮沼暦:はすぬま こよみ)と二人旅
何故か元気のないハッスーと宮沢賢治の故郷である花巻を散策。
注文の多い料理店に登場する山猫軒、宮沢賢治記念館、田んぼの広がる花巻の景色を二人で巡る。
10段ソフトクリーム、1200年の歴史を持つ大沢温泉に宿泊。
翌日は満州にらラーメンから中尊寺へ。
大沢温泉、昔ながらの和室にこたつは、組み合わせとして最強だと思います。
島根県
師匠と寝台特急サンライズ瀬戸・出雲で出雲市
友人の漫画家りり(天空橋りり:てんくうばし りり)と何かあった様子の師匠と出雲市の旅。
廃線あとを辿り旧国鉄大社線大社駅、のどぐろ丼としじみ汁、出雲大社参拝、神話の舞台である稲作の浜へ。
ホテルに一泊後、松江城。
クリームシチューはごはんにかけない派ですが、翌日パスタにして食べたりします。
タバスコで味にアクセントを加えると美味しいです。
感想
旅で得た感情は鈴ヶ森さんの作品に彩りと幅を加えている様でした。
また、いつもフワッとしている師匠の漫画家モードがとてもカッコよかったです。
温泉入りたい。
まとめ
今回は出雲の旅は前半まで。後半は次巻に収録される様です。
鈴ヶ森さん、コロナで旅に出られなくてうどんを打ってましたが、それは漫画になっているのでしょうか?
そちらも楽しみです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
作者の石坂ケンタさんのTwitterはこちら。
この作品はComicWalkerにて一部無料でお読みいただけます。