メダリスト 5 アフタヌーンKC
作:つるまいかだ
出版社:講談社
バッジテスト六級に合格し全日本選手権の予選に当たる、全日本ノービスA予選中部ブロック大会への出場権を得たいのり。
全日本選手権の五枠の席を求めて選手たちは競い合う。
登場人物
岡崎いるか(おかざき いるか)
愛西ライドFSC所属の強化選手A
間京大学付属高校に通う16歳女子。
栗尾根茉莉花(くりおね まりか)
名城クラウンFSC所属の強化選手B
私立名籐女子学園に通う18歳女子。
鯱城理依奈(こじょう りいな)
名港ウィンドFSC所属の特別強化選手
間京大学に通う19歳女子。
申川りんな
名港ウィンドFSC所属の中一女子
全日本ノービスA予選中部ブロック大会の出場選手。
プレッシャーの大きい、一番手で滑る事になる。
炉場愛華(ろば まなか)
愛西ライドFSC所属の小6女子
全日本ノービスA予選中部ブロック大会の出場選手。
難易度の高いジャンプを後半に配置し、勝負を賭けた。
八木夕凪(やぎ ゆうな)
名港ウィンドFSC所属の小6女子
全日本ノービスA予選中部ブロック大会の出場選手。
オリンピック銀メダリストの鴗鳥慎一郎の教え子で、慎一郎大好きっ子。
同世代では抜き出ている光に対抗する為、三回転ルッツ+三回転ループという高難易度のジャンプに挑む。
あらすじ
バッジテスト六級試験で三回転+二回転を飛び見事合格を果たしたいのり。
それは同時に全日本選手権へとつながる全日本ノービスA予選中部ブロック大会へ出場権の獲得でもあった。
そして一か月後の大会当日。
いのりは大会の開会式で、前回のオリンピックにも出場していた鯱城理依奈と出会う。
興奮し思わず「どうしたらオリンピックにいけるんですか!?」と問い掛けたいのりに、理依奈は聞きたいのはどんな練習をすれば、オリンピックに出られるのかって事だと思うけどと答え、それは分からないと続けた。
積み重ねたものが正しいのか、試合をするまで分からないから。
そう話した理依奈だったが、オリンピックに確実に出場する方法なら知っていると笑みを見せる。
それはオリンピックシーズンの特別な年、全日本選手権のメダリストになる事。
彼女は実際、当時ろくな戦績は無かったがメダルを獲った事でオリンピック代表に選ばれたのだ。
それを聞いたいのりは、いつか全日本選手権の金メダリストになりますと宣言した。
しかし理依奈はそれを証明するのはいつかでは無く、今日だと思うと返した。
ノービスAの必須要素はシニアやジュニアよりも厳しい。
これは海外で通用する選手を育成する為、ノービスAだけにある特別なルール。
ノービスA出場選手は、数年後、日本代表選手になりうる人材として期待されている。
「今日、証明しなよ。君がその器だっていうことを」
自分はもうオリンピックへの道の上にいる……。
その事に気付いたいのりは「はいっ!」と力強く答えた。
感想
今回は全日本ノービスA予選中部ブロック大会の始まりと、全日本選手権の出場枠五枠を賭けた選手たちの戦いが描かれました。
今回はいのりの滑りは無く、掴みたい物の為、勝負に命を燃やすライバル達の滑りが描かれました。
誰もが勝つために安全策では無く、ギリギリの中での滑走を続ける。
オリンピック等でフィギュアスケートを見ていると、非常に安定している様に見えますが、皆きっと勝つ為に自分の出来るギリギリのプログラムを組んでいるんだろうなと、改めて思いました。
まとめ
ライバル達が高難易度のジャンプを決め、高得点を出す中、いのりはどんなプログラムで挑むのか。
この巻のラスト、いのりを金メダリストにすると言った司の策は。
早く次が読みたいです。
この作品はコミックDAYSにて第一話が無料でお読み頂けます。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。