推しの子 1 ヤングジャンプコミックス
著:赤坂アカ×横槍メンゴ
出版社:集英社
人気作家二人がタッグを組んで送る、芸能界を舞台にした転生ミステリー。
登場人物
ゴロー
産婦人科医
アイドルグループB小町のセンター、アイの熱狂的なファン。
アイのストーカーらしき男に襲われ死亡した。
さりな
難病で入院中の少女
アイのファン。
ゴローがアイのファンになったのは彼女の影響。
闘病の甲斐無く12才で病によりこの世を去った。
アイ/星野アイ(ほしの あい)
アイドルグループB小町のセンター
これからという時、突然芸能活動を休止した。
その理由は子供を宿した為。
ゴローの勤める病院に出産の為、身分を隠し入院する。
星野愛久愛海(ほしの あくあまりん)
アイが生んだ双子の一人
ゴローの意識を引き継いでいる。
星野瑠美衣(ほしの るびー)
アイが生んだ双子の一人
彼女も何者かの意識を引き継いでいる。
前世はアイのファンだったらしく、彼女の娘という状況を最大限に活用している。
斎藤一護(さいとう いちご)
アイの所属するプロダクションの社長
金髪でサングラスの男。
チンピラ風の見た目と異なり面倒見の良い男
斎藤ミヤコ(さいとう みやこ)
斎藤の妻兼双子の世話係
当初はその事に不満を抱いていたが、アクアたちの策にハマり協力者となる。
監督
アイが出演したドラマの監督
アクアの早熟さに目を止める。
あらすじ
九州の山中にある病院。
産婦人科医のゴローは研修医の頃、アイドルファンである“さりな”と知り合う。
さりなは闘病の甲斐もなく12才で世を去ったが、ゴローは彼女が推していたアイドルB小町のアイを彼女に変わり応援する事にした。
それから四年後、ゴローは研修をしたその病院で勤務していた。
さりなの変わりにアイを推していたゴローは、現在では彼女に魅了され熱狂的なファンとなっていた。
そんなゴローに衝撃的なニュースが飛び込んでくる。
『星野アイ、体調不良により活動休止』
その事で落ち込むゴローだったが、彼の勤める病院にその大きなお腹のアイが診察を受けに来た。
追い打ちをかける様な出来事にショックを受けつつも、医者として表面には出さず何とか診察を終えた。
診察の結果、アイのお腹には双子が宿っていた。
彼女に好きな男がいてもゴローは彼女を推す事を止めるつもりは無かったが、世間は彼女から離れて行くだろう。
アイがこれ以上高く登る事は無い。
屋上で一人そんな事を思っていると、屋上にアイがやって来た。
彼女と話し、アイドルである事も子供という家族を持つ事も諦めない強く図太いアイに、ゴローはより一層魅了されてしまった。
そんな事もあり、ゴローは医師として彼女を精一杯サポートしようと心に誓った。
そしてアイの出産予定日。
連絡があればすぐ駆け付けるとアイに告げ、ゴローはシフトの関係上一旦家に戻る事にした。
病院から出たゴローにフードを被った男が声を掛ける。
「あんた星野アイの担当医?」
アイの苗字は公表されていない、それに騒ぎを恐れゴローの提案で偽名で入院している。
何者かゴローが問うと男は山中へ逃げ込んだ。
ストーカーか!?
ゴローは危機感を覚えそれを追う。
見失い周囲を見回すゴローに男は襲い掛かった。
ストーカーらしき男に殺されたゴローは、同時刻生まれていたアイの双子の一人として前世の記憶を引き継ぎ転生していた。
感想
アイドルがスターダムに登る話かと思いきや、殺人の絡むミステリーでした。
あらすじで書いた様に、主人公のゴローは物語冒頭で殺され、推しのアイドル、アイの息子として記憶を引き継ぎ転生する事になります。
その後、世間を偽りながらも幸せに暮らしていた彼らを不幸が襲います。
作品は転生したゴロー(アクア)とルビーが芸能界での地位を高めながら、ゴローの死にも関係していると思われる、恐らく業界にいるであろう自分達の父親を探す展開となるようです。
前世の記憶とアイのアイドルとしての才能を引き継いだ二人が、どのように真相に迫っていくのか、先が楽しみです。
まとめ
一巻は完全にプロローグとなっており、本編は二巻からの様です。
作中、挟まれるエピソードでアクアは俳優、ルビーはアイドルとして将来活躍する事が窺えます。
ボリューム的にどの程度になるのか分かりませんが、アクアやルビーの行動を見ているだけで楽しいので長く続いて欲しい作品です。
この作品はとなりのヤングジャンプにて一部無料で閲覧可能です。
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最後までお読みいただき、ありがとうございました。