パリピ孔明 2 ヤンマガKC
原作:四葉タト
漫画:小川亮
出版社:講談社
クラブでのライブイベント。
ミアに当て馬にされた英子でしたが、孔明の策で呼び込まれた客は英子の歌に引き付けられたようでした。
イベントの成功でファンを増やした英子に、孔明は次のライブを決めた事を告げます。
孔明が口にしたのは「代々木アートフェスライブ」
クラブのオーナー小林はまだ早いと不安を口にしますが、孔明には策があるようでした。
登場人物
JET・JACKET(ジェット・ジャケット)
フェスで英子と対バンする事になったバンド
軽快な演奏と打ち込みを使ったサウンドでファンを得ている。
ボーカルは喉が弱い。
やな奴らかと思ったら、結構いい奴らだった。
近藤剛(こんどう つよし)
代々木アートフェスのオーガナイザー
国内外の大型フェスを手掛けるプロデューサー。
サングラスを掛けた髯のおじさん。
基本、会話は秘書を介し交わされる。
KABE太人(カベたいじん)
ラッパー
MCバトル選手権3年連続制覇の実力派ラッパー。
気弱で上手く喋る事が出来ない事を克服しようとしてラップを始めた。
現在は精神的に疲弊しラップバトルから身を引いている。
あらすじ
気合を入れてフェスに挑んだ英子だったが、直前になって機材トラブルが発生。
もたついている間に客は対バンであるJET・JACKETに流れていく。
慌てる英子に孔明は機材さえ直れば客はこちらに流れると冷静に答える。
それでも不安な英子は声を出してくると孔明達から離れた。
実は機材トラブルは孔明の策だった。
小林は彼の策に乗り、協力していたのだ。
余裕を見せる孔明とは裏腹に小林は不安を感じていていた。
JET・JACKETは六年活動している人気バンドだ。
客も音の出ないこちらから、JET・JACKETに流れてしまっている。
そんな小林に孔明は「兵法三十六計」の説明を始める。
兵法三十六計とは三国時代の兵法を後世の人々が纏めた物。
その三十六計の中の一つ「無中生有(むちゅうしょうゆう)」を孔明はJET・JACKETに対し仕掛けていた。
彼らの力を正確に測り、ボーカルの弱点である喉が弱い事を見抜いた孔明は、JET・JACKETに本来の力を温存するよう仕向け、客をこちらに呼び寄せるつもりだった。
告知で音が止まった瞬間を狙い、照明と大音量で客の注目を奪う。
その注目に合わせ始まった英子の歌は、客の足を英子のステージに向けさせた。
感想
今回は上記のフェスから始まり、大型フェス「サマーソニア」出演を掛けた挑戦、更にその為の戦力増強への過程が描かれました。
戦力増強は新メンバーのスカウトなのですが、孔明が選んだのは気の小さいラッパー「KABE太人」でした。
メンタル弱めの彼の姿を見ていて思ったのは、彼も英子と同じく自分を過小評価し自身で限界を決めているなという事でした。
英子は冒頭のフェスで自信をつけた様でした。
ラップバトルから逃げていたKABEをステージに上げた孔明。
彼が次はどんな策を使うのか、次巻が楽しみです。
まとめ
孔明は様々な策を使い英子をPRしていきますが、一時注目を集めても魅力が無ければ人の心を掴み続ける事は出来ないと思います。
あらすじで書いたエピソードで、客が英子のステージにやって来たのはやはり彼女の歌に力があるからだと感じました。
この作品はコミックDAYSにて一部無料でお読みいただけます。
漫画担当の小川亮さんのツイッターはこちら。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。