漫画

シャンピニオンの魔女 第三巻 登場人物・あらすじ・感想

投稿日:2021年9月26日 更新日:

ササクレヒトヨタケ
シャンピニオンの魔女 3 花とゆめCOMICS

著:樋口橘
出版社:白泉社

世界に害悪をもたらす「成れの果て」
それに高い確率でなる可能性のある「呪いの子」リゼル。
かつて同じく「呪いの子」だったシャンピニオンの魔女ルーナは、彼を弟子として育て、慣れの果てになる未来を回避しようとするのですが……。

広告

登場人物

ドロシー
猫の魔女(見習い)
赤毛でショートカットの女の子
格下の鼠の魔法使いと蝙蝠の魔法使いを引き連れ、自分より先に正式な黒魔女となったルーナを見に来た。
当初は嫌がらせに来た筈だったが、お人好しで世間知らずなルーナに毒気を抜かれ、彼女の事が大好きになる。

あらすじ

呪いの子、リゼル。
彼を育て導く事を条件付きで許されたルーナは、彼に魔法を使い日記を書かせる事で、身の内に溜まる穢れを浄化させようとしていた。

リゼルがルーナの弟子となり一年が経ち、森での暮らしにも慣れてはきたが、記憶を失ったリゼルは不器用なルーナを慕いながらも、これからの事に不安を抱いていた。

一年前のその日、目を覚ましたリゼルはルーナに名を尋ねられ「リゼル」と自身の名前を告げた。
その瞬間、周囲に魔力の波動が生じた。

黒魔女に比べ魔力の弱い白魔女は契約や呪によって力を補う。
「リゼル」という名はその呪を含んだ真名(まな)であるらしい。

真名を知られる事は呪いの的を晒す様な物。
そんな話を聞いていたリゼルの頭に自分を疎む言葉が浮かぶ。

「忌々しい」「生まれてきてはいけなかった」

自分の事はよく分からないが、ここにいてはいけない。
そう感じたリゼルはルーナ達に礼をいい、家から出ようと寝かされたキノコの寝台から降りようとした。

そんな彼の胸に痛みが走る。
呪いの子であるリゼルは負の感情によりその身に邪気を溜め込む。
その邪気によって自分の身も傷つく。

ルーナは自らの存在を否定するリゼルが生んだ傷をキノコ(小人型)に移し、傷を肩代りしたキノコの世話をリゼルに命じた。

その後、ルーナはリゼルを新たな弟子とし名を与える。
「リゼ」真名から一文字抜いただけの、良い名が咄嗟に浮かばなかったルーナが付けた即席感の溢れる名前だったが、その日からリゼルはリゼとしてシャンピニオンの魔女ルーナの弟子となった。

広告

感想

今回は弟子となったリゼがルーナの態度に戸惑いながら、絆を紡いでいく様子が描かれました。

リゼはルーナに優しさを感じながらも、どこか突き放した態度を見せる彼女に困惑している様でした。
それは勿論、ルーナの体や呼気に毒が含まれているからなのですが、その事を知らないリゼには彼女のちぐはぐな行為に不安を覚えていました。

邪気を溜め込み強い魔力を持つリゼですが、心は人間の子供と変わる事は無く、彼は愛や優しさを求めていたんだろうと、そしてルーナの中にそれを見たのだと今回のエピソードを読んでいて感じました。

まとめ

畑作りという新たな目標を持ったリゼ。
次巻ではその畑作りが描かれるのでしょうか。
どんな事になるのか、次回も楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

作者の樋口橘さんのツイッターはこちら
こちらの作品は白泉社の公式サイトで試し読みする事が可能です。

※イメージはPixabayのHermann Traubによる画像です。
広告

-漫画
-, ,

関連記事

戦車

映像研には手を出すな 第七巻 登場人物・あらすじ・感想

映像研には手を出すな 7 ビッグコミックス 著:大童澄瞳 出版社:小学館 声を自在に操り義賊を気取り、小さな悪事を重ねていた中等部の少女、桜田セキ(さくらだ せき)。 自分の力を試すため、映像研の声優 …

あさり

放課後ていぼう日誌 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

放課後ていぼう日誌 2 ヤングチャンピオン・コミックス 著:小坂泰之 出版社:秋田書店 ていぼう部に入部した陽渚(ひな)は釣り上げた魚や餌は苦手なものの、料理された魚の美味しさに感動し、この巻では自ら …

白猫

怪異と乙女と神隠し 第五巻 登場人物・あらすじ・感想

怪異と乙女と神隠し 5 ビッグコミック 著:ぬじま出版社:小学館 人気Vtubar、姫魚よるむん。そのよるむんの引退を機に中の人の意識、それに運営の意図とは関係なくよるむんは動きだし、勝手にファンを応 …

ノートパソコン

推しの子 第五巻 登場人物・あらすじ・感想

推しの子 5 ヤングジャンプコミックス 著:赤坂アカ×横槍メンゴ 出版社:集英社 大人気漫画「東京ブレイド」の舞台化。 母であり前世で大ファンだったアイの過去を知るプロデューサー、鏑木の手回しでアイと …

お絵かき

幼女社長 第一巻 登場人物・感想

幼女社長 作:藤井おでこ 出版社:KADOKAWA 五歳の幼女、六科なじむが社長を務めるむじなカンパニー。 彼女の幼いがゆえの感性が、周りの大人を右往左往させる会社系ギャグコメディです。 登場人物 六 …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。