漫画

推しの子 6

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劇場
推しの子 6 ヤングジャンプコミックス

著:赤坂アカ×横槍メンゴ
出版社:集英社

大人気漫画「東京ブレイド」の舞台化。
それに伴い原作者の漫画家、鮫島アビ子(さめじま あびこ)から入った脚本への駄目出し。
それは脚本家GOA(ゴア)と鮫島がリモートで話合いながら脚本に手を入れる事で何とかまとまった。

だが、出来上がった脚本はかなり演者の演技に重きが置かれ、感情演技の苦手なアクアに母親アイの死を思い出させる事になる。

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あらすじ

演技に感情を乗せる。普段から感情を表に出さないアクアにとって苦手な分野だ。
彼はそのアドバイスを分析型のあかねでは無く、かなに求めた。

彼女は過去の哀しい事、嬉しい事を思い出し、その時の感情を演技に乗せるのだと説明。
今回はアクア演じる「刀鬼」の主「鞘姫」が斬られ、死んだかに思われたが一命を取り留めていたという場面だ。

鞘姫が生きていた、それは刀鬼にとって何にも増して嬉しい事の筈。
嬉しい事、楽しかった事を思い出せばいい。
かなの言葉はアクアにアイとの日々を思い起こさせた。
それは同時に彼女を守れなかったという思いと共に、アイの最後をアクアの脳裏に呼び起こした。

PTSD(心的外傷後ストレス障害)を起こしたアクアはその場でへたり込み、その後、ふらつきながら休んできてもいいですかと稽古場を後にした。

感想

今回は過去を思い出しPTSDを起こしたアクアを映画監督五反田(ごたんだ)が迎えに来る場面から始まり、あかね、アクアの過去を推察し彼に寄り添う、アクアの演者として姫川(ひめかわ)、かなペアに勝つ為の方法、鳴嶋(なるしま)と鴨志田(かもしだ)、あかねとかなの役者同士の張り合い、そして初公演という流れで物語は展開していきました。

その中でも今回は鳴嶋のエピソードが印象に残りました。
作中、アクア達が参加している舞台「東京ブレイド」の演者は鳴嶋以外は天才と呼ばれるあかねを始め、演技派な役者で構成されています。

そんな中でルックスの良さでモデルとして芸能界に入った鳴嶋は、演技に関して言えば実力不足の感が否めませんでした。
そんな彼が舞台上で行った演出には、読んでいて心が揺さぶられる物がありました。

鳴嶋がやった事、それは原作漫画に登場した場面の再現。
頭上に投げた回転する刀を片手で受け止め、再度構えるという物でした。

下手な自分を認め、一点集中しその部分の完成度を最大に高める。
あのシーンを見た観客には彼の事が強く心に残るだろうと読んでいて感じました。

まとめ

漫画やアニメのアクションシーン、それがリテイク無しの舞台で完全に再現されたら。
ファンとして、これ程テンションが上がる場面はないのではないでしょうか。
今回の鳴嶋のアドリブは、そんな風にファンの心を鷲掴みにしたんだろうなと思います。

次回はあかねとかなの対決。過去に実は接点のあった二人がどうなるのか読むのが楽しみです。

この作品はとなりのヤングジャンプにて一部無料で閲覧可能です。
作者の赤坂アカさんのアカウントはこちら
作画の横槍メンゴさんのアカウントはこちら

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

※イメージはpixabayのfunnytoolsによる画像です。
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