漫画

ゴールデンゴールド 第七巻 あらすじ・感想

投稿日:2020年7月2日 更新日:

観覧車ゴールデンゴールド 7 モーニングKC
作:堀尾省太
出版社:講談社

発展を続ける寧島。
その裏ではフクノカミが生み出したカネノカミとヒトノカミの争いが激化。
遂には人間を煽るのではなく、彼ら自身が殺し合いを始めました。

広告

あらすじ

寧島は発展を続け、もはや離島とは思えない程活気に溢れていた。
島内でカミの影響を受けていない黒蓮は、冷静にその状況を分析しながらも徐々に都会化する島に居心地の良さを感じていた。

居酒屋で一人飲んだ帰り道、彼女は新たに出来るモールの駐車場でカネノカミとヒトノカミの戦いを目撃。
殺し合いの様相を呈するそれにフクノカミが割って入る。

闘争を止めようとしたフクノカミだったが、カネノカミとヒトノカミはフクノカミを力づくで排除し駐車場の暗がりに消えた。
倒れたフクノカミに思わず声を掛けた黒蓮を置いて、フクノカミは消えた二人を追いその場を後にする。

一方、フクノカミに操られた住民達に襲われフクを奪われた相場屋のニシは島を出る際、顔見知りの地上げ屋とすれ違う。

カミの対立を他所に島に溢れる力は政治家や地上げ屋等、様々な人種を島に呼び込んでいる様だった。

感想

フクノカミは過去の失敗を教訓に緩やかな発展を目指している様でした。
しかしカネノカミもヒトノカミもそんな事は考えず、自身のイデオロギーのままに暴走している様です。

そんな中、カネノカミは運を失った男、草田を取り込み彼をフクノカミにとっての町子の様な存在として更なる島の発展を画策している模様です。

一方町子もショッピングモールの開業、巨大観覧車の建設と島の開発を進めていました。

カミの力によって歪んだ形で発展していく島。
彼らがいなくなった時、恐らく島は作中琉花が夢で見た様に一瞬で衰退するのでしょう。

作品を読んでいるとかつて日本で起きたバブル経済の事を思い浮かべてしまいます。
土地の転売により生まれた実体の無い好景気。
この作品でその泡がいつ弾けるのか、カミ達に乗った(乗せられた)島がどうなるのか、先が気になります。

広告

まとめ

今回の次巻予告には琉花とフクノカミが共闘と書かれていました。
作中の行動からカネノカミ達の暴走がフクノカミの望んだ物では無い事は分かりました。
琉花とフクノカミが彼らをどう止めるのか、今から読むのが楽しみです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この作品はモーニング公式サイト「モアイ」で一部無料でお読みいただけます。

※イメージはPixbayのPexelsによる画像です。
広告

-漫画
-, , ,

関連記事

リボルバー

ゴールデン・ガイ 第七巻 登場人物・あらすじ・感想

ゴールデン・ガイ 7 ニチブンコミックス 著:渡辺潤 出版社:日本文芸社 神奈川を支配する唐獅子会(からじしかい)の客分として神奈川は三浦市で、定食屋だった店舗を譲り受け、カフェバーとして再出発した凱 …

ぬいぐるみと本

税金で買った本 第四巻 登場人物・あらすじ・感想

税金で買った本 4 ヤンマガKC 原作:ずいの 漫画:系山冏 出版社:講談社 図書館でのバイトしているヤンキー少年の石平紀一(いしだいら きいち)を中心に図書館の仕事のあれこれを描いた作品、第四巻。 …

ドラゴン

高度に発達した医学は魔法と区別がつかない 第二巻 登場人物・あらすじ・感想

高度に発達した医学は魔法と区別がつかない 2 モーニングKC 原作・医療監修:津田彷徨 漫画:瀧下信英 出版社:講談社 大学病院で総合診療医として働く天海唯人(あまみ ゆいと)は、離島の無医村に赴任し …

赤ちゃん

アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 第五巻 登場人物・あらすじ・感想

アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり 5 ゼノンコミックス 著:荒井ママレ 医療原案:富野浩充 出版社:コアコミックス 今回は薬の譲渡、七夕、葵の未来予想図、ドーピング、産婦人科前編の五つが収録 …

鼬

お前、タヌキにならねーか? 第四巻 登場人物・あらすじ・感想

お前、タヌキにならねーか? 4 著:奈川トモ 出版社:一迅社 お人好しな化け狸、こがね丸とその周辺の日常を描いた現代ファンタジー。 登場人物 佐竹(さたけ) 高校生男子 学校でいじられ不登校になったク …

DMMコミックレンタル

広告
広告
田中
読んだ本の紹介等しています。
本を選ぶ際の一助になれば幸いです。