ノケモノたちの夜 4 少年サンデーコミックス
著:星野真
出版社:小学館
ダイアナと剣十字騎士団団長との交渉は決裂。
ダイアナはブラックベル家の名誉回復の為、騎士団と戦う道を選択します。
登場人物
アスタロト
大悪魔、崩国の十三災の一柱
鳥の姿をした女の悪魔。
人の作る美術品に執着している。
団長に敗れ拷問から逃れる為、彼と契約を交わす。
ワトソン
医師
ウィステリアの兄、スノウの戦友。
第二次アフガン戦争で軍医として従軍。
スノウにホームズを紹介したのは彼。
ルーサー
第二次アフガン戦争帰還兵
スノウの戦友。
戦場で右目と右腕、そして戦争以前の記憶を失った。
シトリ
大悪魔、崩国の十三災の一柱
人間時は黒髪の若者。
竜の姿の悪魔。
ダンタリオン
大悪魔、崩国の十三災の一柱
人間時はスーツに身を包んだ寡黙な中年。
悪魔としての姿は四巻の時点では不明。
あらすじ
ブラックベル家の名誉回復を望むダイアナは、団長の悪魔から手を引けという提案を拒絶。
再度、彼に戦いを挑む。
ナベリウスからダイアナの想いを聞いたマルバスとウィステリアも、その戦いに加勢。
団長との戦いに加わった。
だが致命傷を与えても倒れない団長に加え、彼が降し拷問によって契約を結んだ大悪魔アスタロトも戦いに加わり、ナベリウス達は徐々に追い詰められる。
さらに団長はダイアナの心を折る為、屋敷に火を放った。
家族との思い出が詰まった屋敷が炎上する様は、ダイアナの心に風穴を開ける。
しかし、折れかけたダイアナをウィステリアの言葉が引き戻した。
瞳に力を戻したダイアナに団長は次の手を慣行する。
「私は勝ち方に拘らない」
その言葉通り、森に潜伏していた狙撃兵がダイアナの肩を打ち抜いた。
ダイアナは駆け付けたナベリウスの腕の中で静かに目を閉じる。
契約者を守れなかった事でナベリウスは暴走。
彼は悪魔の力を押さえ込み、理性を維持していた首輪を自ら破壊。
燃え上がるブラックベル家の屋敷を遥かに超える巨大な狼にその身を変えた。
感想
第四巻では崩国の十三災の一柱、ナベリウスの真の力が描かれました。
これまでの戦闘を見る限り崩国ってちょっと大げさなんじゃあと若干思っていましたが、確かにあんなのが国を走り回り力のままに暴れたら国も崩れるよねと得心がいきました。
さらに今回のエピソードでマルバスは炎、ナベリウスは大地といった属性を持つ事も分かりました。
また、団長が不死身である秘密も語られ黒幕の存在も少し見えて来た様に思います。
今後は十三災を探しつつ黒幕に迫っていく展開になるみたいです。
とまぁ、ウィステリア達の方はいいのですが、彼女の兄のスノウがこの巻では少し気の毒でした。
お兄ちゃん、頑張ってるんだけどなぁ……。
まとめ
この巻の終盤、スノウに新たなトラブルが発生します。
そちらも気になりますが、個人的には星野さんの描く湖水地方を早く見たいなぁとも思ってしまいます。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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