キャンディ&シガレッツ 6 ヤンマガKC
著:井上智徳
出版社:講談社
COPPELIONの作者の描く、元SPの老人と暗殺者の少女の物語。
あらすじ
重症患者を装い無双が手術を受けている病院に侵入した美晴。
彼女は無双の部下であるマグリットを排除し、ずっと追い続けていた両親の仇である無双三郎の元へ辿り着く。
手術台に寝ていた無双は美晴を確認すると、行った事は全て日本の為だと彼女に語る。
しかし、美晴には無双の言葉は響かなかった。
どんなに美辞麗句を並べてもやっている事は人殺しだ。
自分と何も変わらない。
その会話の間に意識を取り戻した心臓外科医、Dr.モルグを返り討ちにした美晴だったが、その隙を突かれ無双に毒を塗ったコンパスを突き立てられてしまう。
毒は美晴の自由を奪った。
勝利を確信した無双はメスを片手に美晴の命を奪おうと迫った。
感想
今回は冒頭、美晴が追い続けた無双三郎との対決からスタートします。
彼と美晴の因縁は終結し、物語は新たな局面へとシフトしていきます。
物語における復讐はそれを為す事が目的であり、それが物語の終わりを意味する物だと思います。
この作品ではその事をパートナーである雷蔵の存在が見事に補っていると思いました。
美晴の事が終わっても雷蔵は孫を救う為、仕事を続けざるを得ません。
SPとしては優秀でも殺し屋としては駆け出しの雷蔵。
美晴は雷蔵を助ける為、再び銃を握ります。
五巻を読んだ時点で美晴が無双を追い詰めていたので、色々残したまま作品が終わるんじゃないか(このご時世ですし)と少し不安に思っていましたが、そんな事は無く物語が新たな局面に進んだ事はファンとしてとても嬉しいです。
まとめ
この巻で物語は一旦の区切りがつきました。
その事で美晴がカラッポにならなかったのは、やはり雷蔵という相棒の存在が大きいのでしょう。
この作品はヤングマガジン公式サイトにて無料で第一話がお読みいただけます。
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